国立新美術館、都市×ニッポンカルチャー「MANGA⇔TOKYO」展をフランス パリで11月29日から開催

国立新美術館で催された「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」の第2弾展覧会をパリで開催。東京を再現した模型や、江戸から現代の日常を描いた作品を展示。

国際交流基金と国立新美術館は「MANGA⇔TOKYO」展を、フランス パリの複合文化施設ラ・ヴィレットで11月29日（木）から開催することを発表した。

「MANGA⇔TOKYO」展は、2018年7月からフランスで開催されている日本文化と芸術の祭典「ジャポニスム 2018：響きあう魂」の公式企画のひとつとして行なわれるもので、2015年に国立新美術館で行なわれた「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展覧会の第2弾企画となる。

会場では、ニッポンのオタクカルチャーの代名詞ともいえる秋葉原の街と、池袋の乙女ロードを再現した「ミュージアムショップ リトル秋葉原・リトル池袋」をはじめ、1/1000の尺度で再現した巨大な東京都市模型など、東京の複合的なリアリティを様々な展示物で体験できる。

ギャラリーでは、地震や火災、戦災による被災を描いた「破壊と復興の反復」や、江戸時代の日常として19世紀後半からを描いた「東京の日常」、そしてアニメ、マンガ、ゲーム、特撮作品に描かれた東京を描いた「キャラクターvs.都市」など、様々なイラストで都市＜東京＞の特徴や変化を体験できる。

展示以外にも12月9日（日）と、12月23日（日）には、日本のマンガ家やアニメ監督、イラストレーターが登場するトークイベントも予定されている。

イベント概要

展覧会名：MANGA⇔TOKYO
展示主旨：都市〈東京〉を映し出してきた日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮作品と、それらフィクションを注入された現実の〈東京〉の、複合的体験を提供する企画展示。
日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮作品は、都市〈東京〉の特徴や変化を、鏡のように映し出してきました。本展は、そのさまざまな描写を、多数の原画や模型、映像などでたどります。現実の都市の特徴がいかにフィクションを生起し、方向付けてきたのか。またそれらフィクションやそのキャラクターが、現実の都市にいかなるイメージを重層的に付与し、作用をおよぼしてきたのか。本展は、日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮の展示であると同時に、そこに映し出され、さらには人々の記憶の中で重合された〈東京〉を展示します。「聖地巡礼」など、アニメやゲームが観光資源として注目される中、その意味や可能性に光を当てます。

主催：国際交流基金、国立新美術館、文化庁、一般社団法人マンガ・アニメ展示促進機構、ラ・ヴィレット
会期：2018年11月29日(木)～12月30日(日)(32日間)
会場：ラ・ヴィレット (フランス・パリ) グランドホール
住所：211 Avenue Jean-Jaures 75953 Paris France
※ラ・ヴィレットとは、パリ19区にあるラ・ヴィレット公園内にある複合文化施設で、展示や音楽・舞台公演等ができる。

開館時間：日、月～木 10:00～19:00、金・土 10:00～20:00(会期中無休)
入場料：15ユーロ(一般)
協力：日本航空株式会社
企画：国立新美術館

主な展示物
1/1000 巨大東京都市模型、約90タイトルの日本のマンガ、アニメ、ゲーム、特撮の直筆原稿、セル画、撮影用プロップ、映像、特撮模型、フィギュア、浮世絵などの歴史資料、電車やコンビニなどキャラクターで彩られた東京の都市空間の再現インスタレーション

ラ・ヴィレット（会場）サイト： https://lavillette.com/evenement/manga-tokyo/ （海外サイト：フランス語）
国立新美術館公式サイト： http://www.nact.jp/exhibition_special/2018/MANGA-TOKYO/

関連サイト

「ジャポニスム 2018」公式サイト
国際交流基金公式サイト
国立新美術館公式サイト