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セルシス、集英社と業務提携を発表 デジタルマンガ作家の入稿支援で 

セルシスのマンガ制作ソフトで制作支援。集英社専用デジタル原稿用紙のプリインストールや、高解像度データのweb経由入稿など。

株式会社セルシス(以下、セルシス)は株式会社集英社(以下、集英社)と、デジタルでマンガ制作をする作家のデジタル入稿支援において、業務提携を締結したことを発表した。

この業務提携により、セルシスが提供しているマンガ制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」に、集英社の全マンガ誌とコミックスの専用原稿用紙2種類が設定できるようになる。

専用原稿用紙は、判型が変わる場合でも裁ち切りにされないセーフライン機能などを搭載。本機能を意識して作画すると、雑誌や単行本といった媒体が変わったときにも、キャラクターの表情やセリフなどの大事な情報が切られずに印刷できる。

入稿時は、CLIP STUDIO SHAREの機能と連携することで、印刷原稿や、マンガ賞応募に必要な高解像度のデータ原稿をweb経由でも送付可能(現在、一部のマンガ賞には非対応)。データ送付だけではなくCLIP STUDIO READERを使でば、ブラウザ上で作品の閲覧もできるとのこと。

業務提携の発表に伴い、集英社 デジタル事業部の岡本正史氏が、以下のコメントを発表した。

集英社 デジタル事業部 デジタル事業第一課 課長 岡本正史氏
「集英社で作品を発表いただいているプロのマンガ家の方々。そしてプロのマンガ家を目指される方々。みなさんにとって意義のある、大きな取り組みができたと考えています。まず、集英社入稿用のプリセットについて。マンガの商業出版では、雑誌→コミックス→文庫版などで、紙面の大きさだけでなく比率が変わります。そうしてサイズが変更されても裁ち落としされない領域を示す「セーフライン」の設定~表示機能を、今回セルシスさんに新規開発いただきました。著者の方々はもちろん、編集~製版~印刷にわたる多くの関係者に、長い期間にわたり利益をもたらす取り組みだと思います。そしてマンガ賞連携。集英社はこれまでも「誰でも、 自分が連載したいマンガ編集部に電話をかけて、直接原稿を持ち込んで話ができる」というように、新しい才能に広く門を開いてきました。今回、新たなデジタル投稿の門ができたことで、さらに多くの才能と出会えること。ここから、私たちがまだ知らない新しいマンガが生まれてくることを、とても楽しみにしています。」

岡本正史氏

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関連サイト

株式会社セルシス公式サイト
株式会社集英社公式サイト

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