電子書籍制作を中心に、効率的な電子コミック制作の研究開発を行なう新拠点。
株式会社ナンバーナイン（以下、ナンバーナイン）は、マンガの電子書籍配信代行事業の拡大に向けて、宮崎県日南市に「日南デジタル漫画ラボ」を設立したことを発表した。
ナンバーナインは、2018年7月から電子書籍配信代行事業をスタートした企業で、2019年3月現在で1300作品以上のマンガ配信を手掛けているが、案件が想定以上に殺到し、各作品の配信に時間がかかっている状況だ。その問題解決と、高クオリティな電子コミックを制作するための体制強化、および効率的な電子コミック制作の研究と開発を行なうために「日南デジタル漫画ラボ」を設立。
デジタル市場が急成長を遂げるマンガ業界だが、電子書籍の制作コストの上昇により、新旧作品でいまだに電子化されていないものが数多くある。
今回設立したラボでは、ただ電子書籍を制作するだけでなく、文字起こしやセリフ配置の自動化など、コストを抑えながら短期間で高品質電子書籍制作の研究開発も同時に行なう。
将来的には、マンガ家が創作に集中するためのサポート体制の構築など、ナンバーナインの事業推進に向けた重要拠点を目指す。