SHIFTのソフトウェアテスト事業で蓄積した情報資産を元従業員が不正に取得、モリカトロンの同事業で利用している事実があったため。
株式会社SHIFT(以下、SHIFT)は、株式会社モノビット(以下、モノビット)、モリカトロン株式会社(以下、モリカトロン)、現在モリカトロン所属の元SHIFTの従業員(以下、元従業員)に対して、ソフトウェアテスト事業で蓄積したテスト観点などの情報資産の元従業員による不正取得と、モノビット、モリカトロン、従業員の三者による情報資産の使用に関する損害賠償などを求める民事訴訟を、東京地方裁判所に提訴したことを5月20日(月)に発表した。
SHIFTは、自社の情報資産がモノビットとモリカトロンにて使われている事実を把握したため、社内でPCの操作ログの解析などを行なった結果、元従業員がSHIFTの情報セキュリティルールから逸脱して、情報資産を複製し、SHIFTを退職する直前に、外部サーバーに情報資産を保存した可能性があることが判明。
その後、三者に書面を送付したところ、上記の内容と、元従業員がSHIFTを退職後に、外部サーバーから私物PCを経由して情報資産をモリカトロンの社用サーバーに複製し、ソフトウェアテスト事業で利用している事実を認める旨の回答があったとのこと。
これを受けて、SHIFTは、さらなる調査への協力を求めたところ、業務利用した情報資産は一部であること、元従業員の私物PCを元従業員が物理的に破壊したことの回答を、モノビットとモリカトロンから得たが、追加の調査や再発防止への協力については真摯な対応が得られず、SHIFTから数度にわたる交渉要請にも応じてもらえなかったと発表。
上記の経緯を受けて、SHIFTは、ソフトウェアテスト事業の競合企業から不正取得した情報資産を事業に使用することは、業界の健全な競争と発展を阻害すると考え、今回の民事訴訟の提起に至ったと公表した。
また、SHIFTは、元従業員に対して法的措置も含めた対応を検討していることも明らかにした。
関連サイト
株式会社SHIFT公式サイト
民事訴訟の提起に関するお知らせ
株式会社モノビット公式サイト
モリカトロン株式会社公式サイト