知的財産高等裁判所がカプコンの特許権に対するコーエーテクモの侵害を認め、1億円超を支払う判決を発表。
株式会社カプコン(以下、カプコン)は、株式会社コーエーテクモゲームス(以下、コーエーテクモゲームス)を相手に提起していた特許権侵害訴訟について、知的財産高等裁判所から9月11日に勝訴判決を得たことを発表した。
本訴訟はコーエーテクモゲームスが、カプコンの保有する「特許第3350773号」と「特許第3295771号」の無効を求めた特許無効審判請求事件。「特許第3350773号」に関しては、2018年3月29日にコーエーテクモゲームスの請求を棄却するカプコンを勝訴判決が、2018年7月19日には「特許第3295771号」も同じくコーエーテクモゲームスの請求を棄却するカプコンを勝訴判決が発表されていた。
カプコンは、知的財産高等裁判所がカプコンの特許権に対するコーエーテクモの侵害を認め、1億5691万3710円(損害額:1億4384万3710円、弁護士費用等:1307万円)の支払をコーエーテクモゲームスに命じる判決が言い渡されたと発表した。
【プレスリリース】
「特許権侵害訴訟における当社勝訴判決のお知らせ」を掲載しました。https://t.co/6dwLzMEtcP— 株式会社カプコン 広報IR室 (@CapcomIR) September 11, 2019
一方のコーエーテクモゲームスは、製品の一部について非侵害の判断があったことは、特許法の主旨に沿った良識ある判断であり、自社の主張が正当なものであったことが裁判所によって認められたものと考えているが、主張が認められなかった点については、甚だ遺憾であり、判決内容を十分に精査し、今後の対応を検討することを発表した。