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映画やドラマの映像加工を行なっていた株式会社ピクチャーエレメントが破産開始決定

「STAND BY MEドラえもん」「キングダム」などの映像加工を手掛けていた企業。受注案件の不採算や受注の喪失などで資金繰りが困難に。

株式会社ピクチャーエレメント(以下、ピクチャーエレメント)が、9月18日に東京地裁から破産開始決定を受けたことが、株式会社東京商工リサーチのTSR速報で明らかになった。負債総額は債権者62人に対して、約1億9400万円とのこと。

ピクチャーエレメントは、VFXやDI技術を駆使した映画やドラマなどの映像加工などをはじめ、撮影のデータ管理や企画、プリプロダクション、シナリオ、コンテンツなど映画完成までのワークフローの設計や実行、管理などの提案を行なっていた企業。

これまで、「坂の上の雲」や「のだめカンタービレ」「映画怪物くん」「永遠の0」「魔女の宅急便」「STAND BY MEドラえもん」「るろうに剣心」「海賊とよばれた男」などの作品に関わり、最近では「マスカレード・ホテル」や「キングダム」「アルキメデスの大戦」「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」といった映画の映像加工を手掛けていた。

2018年8月期には売上高1億1291万円を計上していたが、採算性が低かったため1億円超もの債務超過に陥っていた。こうしたなか、受注した案件の不採算や見込んでいた受注の喪失などで資金繰りは逼迫し、事業継続が困難になったため、今回の措置に至ったとのこと。

関連サイト

株式会社東京商工リサーチ公式サイト

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