各種ゲームソフトの受託開発やパチンコ・パチスロなど遊技機向け開発を行なってきた企業。遊技機など、環境変化による案件減少により業績が悪化。
株式会社ブーム(以下、ブーム)は、2月3日付の官報に解散公告を掲載。2020年1月31日に開催した株主総会の決議により解散したことを発表した。
ブームは業務用ゲームソフトの開発を基盤に、各種家庭用ゲーム機やニンテンドー3DS、PSPなど向けの家庭用ゲームソフトの受託開発や、パチンコ・パチスロなど遊技機の開発を行なってきた企業。
2017年5月1日に民事再生手続の開始決定を受け、事業再生支援のため、事業譲受先とする株式会社エヌジェイホールディングス(以下、NJHD)の子会社となったが、遊技機開発分野の環境変化により新規案件が停滞し、ゲーム開発分野においても、案件規模の大型化傾向等により受注要件が合致する案件の減少、小規模や短期案件の割合増加等で収益が安定せず、業績改善が進展しない状況が続いていた。
その後、2019年9月1日付でブームの事業を株式会社ウィットワンに譲渡し、技術力やノウハウの共有による受注競争力の強化、人材リソースを有効に活かせる体制作りなどを行なうことで、稼働率と収益性の改善につとめたが、法人として残るブームの活用用途の有無などを検討したところ、NJHDはブームを解散し特別清算を行なうこととなった。