◆低レベル帯(レベル1~3)での振る舞いを覚えよう
前回のトレーニングで基本的な操作をマスターしたと思います。とはいえ、レベルが1~3のときは、ほとんど何もできないのがこの『Ingress』の難しいところ。ここさえ越えれば楽しくなってくるのですが、低レベル帯が本当に面白くありません。
さっさとレベルをあげて両陣営の活動に参加しましょう……ということで、今回はゲームの流れ、何をすべきか、を説明します。
第 一回で「基本はポータルをHack」と言いましたが、これで得られるAPはわずか100。ここで、レベルアップに必要な経験値を確認してみましょう。
2 / 2,500
3 / 17,500
4 / 50,000
5 / 80,000
6 / 150,000
7 / 300,000
8 / 600,000
……となっています。ひとまず一人前と呼ばれるレベル8になるまで、累積で120万ものAPが要求されます。120万です。1Hackで100しか入らないのに、120万。1万2,000回Hackするとレベル8ですが、それはほぼ無理です。
低レベル(レベル1~3)におけるプレイの方針は次のとおりです。
(1)まずはポータルをHack(ポータルキーや物資を入手)。
(2)近隣ポータルの欠けているリンクを補完する。
(3)近隣ポータルの欠けているレゾネーターを補完する。
(4)リンクを1本足せばコントロールフィールドが完成する場所を探す。
これが低レベル帯でやるべきことでしょう。各アクションは前回のTRAINING編で解説しましたが、今回はもう少し掘り下げておさらいします。
◆基本中の基本、Linkを覚えよう
最初のHackはいいとして、Hackの次に覚えるべきは「Link(リンク)」です。リンクとは、自軍2点のポータルを結ぶアクションです。リンクを完成させると313AP入ります。Hackの約3倍ですね。前回のTRAINING編でも説明しましたが、リンクを行なうにはいくつか条件があります。
(1)2点間にほかのリンクがないこと。
(2)2点間の終点側のポータルキーを所持していること。
(3)始点側は干渉範囲内であること。
(4)始点、終点のポータルはフルデプロイ(レゾネーターが8本挿さっていること)であること。
(5)始点側のポータルから伸びているリンクが8本以内であること(始点となるポータルからは8本しかリンクを引き出すことができません)。
(6)始点側のポータルがCF内部でないこと(CFを形成する頂点はOK)
このうち(1)~(3)が特に重要です。イメージとしては、目の前にあるポータル(始点)から、リンクを張る先のポータル(終点)にビームを飛ばす感じです。
リンクのやり方は前回の記事を参照していただくとして、Hackの次はLinkを覚えましょう、というお話です。(5)、(6)を考えてプレイするのはなかなか難しいので、慣れないうちはポータルを見つけたらとりあえず「Link」ボタンを押してみて、感覚で覚えましょう。ほかのプレイヤーの迷惑になるリンクを作っちゃうこともありますが、敵勢力がすぐ壊してくれるでしょう。
迷惑になるリンクとは、もっと効率よくリンクを作れるはずなのに、適当に長いリンクを構築してしまうせいで、(1)のルールに引っかかってリンクが張れない状態のことなのですが、初心者のうちは仕方ないです。レベルがあがるにつれて覚えていきましょう。レベル4ぐらいまでは許されます(たぶん)。
◆コントロールフィールドで高得点!
リンクを覚えたら次はコントロールフィールド(以下「CF」)作成です。CFとは、3つのポータルをリンクで結んだ三角形のことです。CFを作ると1,536AP入ります。3本目のリンクを作成=CF完成ですので、リンク作成 313AP+CF形成1,250APがその内訳です。
低レベルのうちはバースターの威力が弱く、敵ポータルの破壊はかなり難しいです。レベル3までは、その辺の自軍ポータルのリンクや欠けているレゾネーターの補充などをしてポイントを稼ぎましょう。
ちなみにレゾネーター設置はひとつ125AP。中立ポータルに1本目のレゾネーターを挿すことをキャプチャといいますが、このキャプチャが500AP。さらに、8本目のレゾネーターを挿し終わるとボーナスで250APですので、仮に中立ポータル(白)があって、一人でポータルを完成させると 500+125×8+250=2750APとなり、CF形成よりも多いポイントが入ります。
バースターの威力があがるレベル4までに必要なAPは70,000APですから、ポータル完成だけで満たすと70,000/2,750=25.45。なかなか遠い道のりですが、1日にひとつCF形成と、ポータルデプロイを目標にすると約5,000。実際は敵レゾネーター破壊などでの加点もありますから、レベル4までは約2週間あれば達成できそうです。
一番早いのは高レベルプレイヤーと一緒に行動し、レゾネーター破壊を高レベルプレイヤーにお任せしちゃうことではあります。こうすると、端から白いポータルが発生するので、育成中プレイヤーはひたすらデプロイを続ければいいわけです。
ソロプレイ中心でなかなか他人と一緒というのは……という人には、上級編第二回で登場した 「わんこレゾ」も稼げそうです。大きな駅前など、プレイヤー数が多い激戦区で待ち受け、攻撃中の敵陣プレイヤーを探します(画面上で)。スキャナー画面をしばらく見ていると、自陣ポータルが中立化されるのがわかるはずです。これを見つけたら、その隣あたりのポータルが次の攻撃目標になるはずですから、そこで待ち受け、デプロイ画面を開き、レゾネーターが破壊されたらすぐさま「DEPLOY」ボタンを連打する……これで125APがどんどん加算されていくわ けです。
◆以上を踏まえて……
リンクとCFの理屈は以上ですが、これらを踏まえると、街中には多くの「未完成な三角形」があるはずです。レベルが低いうちはこれをフォローしていくだけで、 レベルが上がっていきます。熟練プレイヤーになってくると、複数のポータルを見ただけで「自分ならどうCFを構築するか」を考え始めるのですが、慣れないうちは「あそこに線を引くと三角になるな……」の練習をするといいと思います。
◆11月上旬の『Ingress』ニュース
☆全国のローソンがポータルになった!
AP2倍キャンペーンが終わってすぐの11月15日より、全国のローソンのある場所にポータルが突如出現しました。ローソンの店舗数は全国で約 11,000店。ローソンストア100や、ナチュラルローソンは含まれない模様。これまで企業ロゴなどはポータル申請の対象外でしたが、これで初の企業コラボとなり、その 宣伝効果は抜群(CMかどうかは判明しておりません)。
運営のNiantic Labs・川島氏のGoogle+の補足説明によると、このプロジェクトは今年5月ごろから進められていて、プロジェクトの中心には当然エージェントたちがおり、レベル11のエージェントすら存在する、とのこと。またローソンのこの手の企画に対するフットワークの軽さも評価しています。
これまで都心部にはたくさんポータルもあり、日々状況が移り変わる状態ではあったものの、かたや地方部においては数キロ先に行かないとポータルがないし、数もないのでまともにレベルがあげられない状況でした。全国11,000店のローソンが一気にポータル化したことにより、地方でのプレイ環境向上に貢献したのではないでしょうか。
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