『あつまれ どうぶつの森』の販売好調で、上半期としては2012年以降で最大の市場規模に成長。下半期は最新ハード登場による盛り上がりに期待。
株式会社KADOKAWA Game Linkageのゲーム総合情報メディア「ファミ通」は、2020年上半期の国内家庭用ゲームの市場規模は1748.1億円だったことを発表した。
このデータはファミ通の独自調査によるもので、集計期間は2019年12月30日~2020年6月28日、市場規模の数値はハード・ソフト(ダウンロードカードや本体プリインストール版を含むパッケージ版のみ推計)の合計値となっている。
2020年上半期の各数値をみていくと、ハードが793.4億円(前年比20.0%増)、ソフトが954.7億円(同29.0%増)、ハード・ソフト合計で1748.1億円(同24.8%増)と、どれも前年比で増加したという結果となった。これは『あつまれ どうぶつの森』の発売で、Nintendo Switch関連が好調に推移したことによるもので、上半期としては2012年以降で最大の市場規模となる。ちなみに、両市場とも前年比プラスになるのは、2006年上半期以来14年ぶりとのことだ。
上半期のソフト販売本数のランキング1位は、『あつまれ どうぶつの森(任天堂/2020年3月20日発売/Switch)』で500.5万本を販売。Nintendo Switch向けタイトルとしては歴代最高の販売本数を更新し、10年ぶりにパッケージ版単独で累計500万本を達成した。
また、ファン待望の『ファイナルファンタジーVII リメイク(スクウェア・エニックス/2020年4月10日発売/PS4)』に関しては、93.1万本を販売し、ランキング2位にランクインしている。
2017年3月の発売から4年を迎えたNintendo Switchだが、新型コロナウイルス感染症の影響で生産が遅延していることから、2月以降は需要が供給を上回る状態が続いている。一方で、『あつまれ どうぶつの森』の登場や、巣ごもり需要の拡大、2019年9月に発売されたNintendo Switch Liteの貢献により、2機種合計で前年同時期の約1.8倍となる266.7万台を販売、累計販売台数は6月期に1400万台を突破した。
2020年下半期は、年末商戦に最新ハードのプレイステーション5とXbox Series Xが発売予定であることから、ゲーム市場の新たな盛り上がりが期待されている。