新型コロナウイルス感染症による中国の工場の稼働停止やイベントの中止などにより、売上がたたず資金繰りが限界に。
株式会社アクアマリン(以下、アクアマリン)が、8月3日に東京地裁へ破産申請を行ない、8月4日に破産開始決定を受けたことが、株式会社東京商工リサーチのTSR速報で明らかになった。負債額は約4億7000万円とのこと。
アクアマリンは、「アイドルマスター」や「Fate プリズマ☆イリヤ」「東方project」など、キャラクターフィギュアを中心に、ぬいぐるみ、キーホルダー、プラモデルなどの商品企画や販売を行なっていた企業。
デザインを自社で行ない、新興業者でありながら、大手ホビーメーカーや玩具小売業者へ営業基盤を築いていた。また、「コミックマーケット」や「ワンダーフェスティバル」などのイベントへ出展し、認知度を高めていたほか、自社ECサイトでも商品を販売し、販路を広げたことで売上は右肩上がりとなり、2017年9月期には売上高約5億700万円を計上していた。
しかしながら、2019年9月期には赤字を計上したことに加え、2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、生産拠点である中国の工場の稼働がストップし、国内へ商品の納品ができなくなっていたうえに、2020年春以降、イベントの中止で販売機会の喪失、商品受注が激減など、売上がたたなくなっていた状況となり、先の見通しもたたず資金繰りも限界になったことで、今回の措置となった。