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東映アニメーション、新型コロナウイルスが業績に大きく影響 営業利益は13%減の75億円 2021年3月期第2四半期決算短信(連結)

東映アニメーションキャッチ

映像製作・販売事業では劇場アニメで公開延期が相次ぎ大幅減収。版権事業も好調だった前年同期の勢いに至らなかったことから減収に。

東映アニメーション株式会社(以下、東映アニメーション)は、2021年3月期第2四半期決算短信(連結)を10月30日(金)に発表した。当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高244億5500万円(前年同期比15.7%減)、利益については、営業利益は74億9600万円(同13.5%減)、経常利益は76億4000万円(同14.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は56億100万円(同10.7%減)となった。

経営成績に関する説明

当第2四半期連結累計期間において、東映アニメーショングループでは「ドラゴンボール」シリーズ、「ワンピース」、「プリキュア」シリーズといった主力作品群からの安定的な収益の確保・拡大をはかるとともに、海外事業に引き続き注力した。また、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指すため、映像製作・販売事業にも積極的に取組んだ。

しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大による劇場作品の公開延期、テレビアニメの新作話放送休止、商品販売店舗の営業自粛、イベント・催事の延期・中止等があり、売上に大きく影響した。

一方、劇場作品の公開本数並びにテレビ作品の納品本数が減少したため、売上原価は低下した。

セグメントごとの経営成績は次のとおり(セグメント間取引金額を含む)。なお、セグメント損益は、営業利益及び営業損失ベースの数値となっている。

映像製作・販売事業
劇場アニメ部門では、7月に映画「人体のサバイバル!」、8月に「東映まんがまつり」を公開した。前年同期にヒットした劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」の反動減があったことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「映画プリキュアミラクルリープ」(当初2020年3月20日公開予定)と「魔女見習いをさがして」(当初2020年5月15日公開予定)が公開延期となったことにより、前年同期と比較して大幅な減収となった。

テレビアニメ部門では、「ワンピース」、「ヒーリングっど ♥ プリキュア」、「デジモンアドベンチャー:」、「おしりたんてい」、「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の5作品を放映した。前年同期好調に稼働したゲーム向け音声製作や催事イベント向け映像製作の反動減に加え、新型コロナウイルスへの感染対策により、新作話の納品数が減少したため、大幅な減収となった。

コンテンツ部門では、劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」のブルーレイ・DVDが好調に稼働したことから、増収となった。

海外映像部門では、サウジアラビア向け劇場作品の納品に加え、「ドラゴンボール超 ブロリー」の劇場上映権販売が北米で好調に稼働したことから、大幅な増収となった。

その他部門では、前年同期好調に稼働した国内での映像配信権販売の反動減や、アプリゲーム『聖闘士星矢 ギャラクシースピリッツ』のサービス終了により、大幅な減収となった。

この結果、映像製作・販売事業全体では、収益性の高い海外映像の売上が増加したことや、劇場作品の公開本数並びにテレビ作品の納品本数の減少による売上原価の低下等により、売上高は95億200万円(前年同期比6.1%減)、セグメント利益は25億7800万円(同16.9%増)と減収増益となった。

版権事業
国内版権部門では、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が、好調だった前年同期の勢いには至らなかったことや、前年同期好調に稼働した劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」の劇場公開に向けたタイアップ・キャンペーン向け許諾や遊技機契約の反動減等により、大幅な減収となった。

海外版権部門では、アプリゲーム『ドラゴンボール レジェンズ』や家庭用ゲーム『ドラゴンボールZKAKAROT』に加え、「スラムダンク」のアプリゲームが好調に稼働したものの、前年同期好調であったアプリゲームの契約更新や新規許諾の反動減等から、減収となった。

この結果、版権事業全体では、売上高は138億1100万円(前年同期比14.4%減)、セグメント利益は67億4800万円(同14.4%減)と大幅な減収減益となった。

商品販売事業
商品販売部門では、前年同期好調に稼働した、劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」の劇場公開に向けたタイアップ・キャンペーン向けノベルティグッズ等の販売の反動減に加え、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で商品販売店舗の営業自粛を行ったこと等から、大幅な減収となった。

この結果、売上高は9億4600万円(前年同期比60.3%減)、セグメント損失は1億6300万円(前年同期は、1200万円のセグメント利益)と大幅な減収減益となった。

その他事業
その他部門では、催事イベントやキャラクターショー等を展開しました。新型コロナウイルスの感染拡大によるイベント・催事の延期・中止等の影響から、大幅な減収となった。

この結果、売上高は2億2900万円(前年同期比48.8%減)、セグメント損失は7200万円(前年同期は、300万円のセグメント利益)と大幅な減収減益となった。

関連サイト

東映アニメーション株式会社 WEBサイト

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