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ブシロード、コロナ禍で利益9割減も過去最高の売上高を更新 営業利益1.5億円 2021年6月期第2四半期決算

ブシロード

デジタルIP事業で「D4DJ」など各種IPが好調に推移したことで、過去最高の売上高を達成。

株式会社ブシロード(以下、ブシロード)は、2021年6月期第2四半期決算短信(連結)を3月16日(火)に発表した。当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高180億2639万円(前年同期比3.4%増)、営業利益1億5882万円(同92.9%減)、経常利益1億6281万円(同92.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失1億9153万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益12億7830万円)だった。

経営成績に関する説明

ブシロードグループは「IPディベロッパー」戦略のもと、「D4DJ」などの新規IPのプロモーション展開やメディアミックス展開に加え、各事業部門、各IPプロジェクトにおいて現在のwithコロナと将来のafterコロナを想定した計画をもとに活動を行なってきた。

デジタルIP事業
デジタルIP事業は、TCG(トレーディングカードゲーム)部門、MOG(モバイルオンラインゲーム)部門、MD(マーチャンダイジング)部門、メディア部門の4部門が属している。

TCG部門では、東アジアを中心とした海外への販売が伸長し、主力TCGである「ヴァイスシュヴァルツ」を中心に好調に推移した。

TCG「ヴァイスシュヴァルツ」では「アサルトリリィ」の商品を、TCG「Reバース for you」では「D4DJ」の商品を発売し、新規IPのメディアミックスとして連携した展開を行なった。

「カードファイト!! ヴァンガード」に関しては、2021年4月より開始する新シリーズ「カードファイト!! ヴァンガード overDress」の発表を2021年1月に行ない、10周年を迎えるIPのリブートに向けたプロモーション展開を本格化した。

MOG部門においては、『D4DJ Groovy Mix』にて「モンスターハンター」との大型コラボイベントに加え、「ホロライブプロダクション」「水樹奈々」「ももいろクローバーZ」などといったアーティストの原曲を実装するなど、音楽プラットフォームとしての展開を推進したことで、売上が増加した。

また、新規アプリゲームとして、『アルゴナビス from BanG Dream! AAside』と『アサルトリリィLast Bullet』を2021年1月にリリースし、ブシロードと業務提携したフロントウイングラボが開発した『グリザイア クロノスリベリオン』を2020年11月にリリースした。

MD部門に関しては、緊急事態宣言の再発令に伴うリアルイベントの規模縮小や延期、中止の影響を受けて、売上は軟調に推移した。

この状況においても、カプセルトイの売上は引き続き堅調を維持しており、オリジナルカプセルトイブランド「TAMA-KYU(たまきゅう)」より「6割増どうぶつ」や「罠」「マジで鳴る太鼓」など話題性のある商品を発売した。

メディア部門では、ブシロードメディアより無料でマンガが読めるWEBサイト「コミックブシロード WEB」を2021年1月22日にオープンし、IPの展開や創出の場として、12か月連続で新連載を発信する予定だ。

テレビアニメに関しては、2020年10月から放送した「アサルトリリィ BOUQUET」と「D4DJ First Mix」にかかわる償却費が大きく発生した。

上記の結果、売上高133億5911万円(前年同期比9.5%増)、セグメント利益2786万円(同97.8%減)だった。

ライブIP事業
ライブIP事業は、音楽部門とスポーツ部門が属している。

音楽部門の音楽ソフトについては、「バンドリ!」や「D4DJ」を中心に12本のシングルCDと2本のアルバムを発売し、中でもPoppin’Party 16th Single「Photograph」がオリコン週間シングルランキング1位を獲得するなど、堅調に推移した。

ライブと舞台に関しては、「バンドリ!」「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」「D4DJ」の音楽ライブや舞台を、オンラインや有観客にて複数開催し、さらに、新規IP「Road59 -新時代任侠特区-」の初公演となる舞台を2020年12月24日から27日にかけて有観客で開催した。

しかしながら、緊急事態宣言の再発令に伴い、2021年1月に開催予定だった一部イベントを延期するなどの影響があった。

また、劇団飛行船については、新型コロナウイルス感染拡大により2020年8月から2021年3月までに180本以上の公演が中止になったため、直近予測が赤字の見込みで、かつコロナ環境下の不確実性等も考慮してのれんを全額減損した。

スポーツ部門は、新日本プロレスが主催する最大規模の興行である「バルサン Presents WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム」を、2020年に続き、2021年1月4日から2日間開催し、20490人を動員した。

この他にも、新日本プロレスでは53回の興行を開催した。また、動画配信サービス「新日本プロレスワールド」の有料会員数は、2021年1月に過去最大の11.6万人に到達した。また、女子プロレスブランドのスターダムでは26回の興行を開催し、提供試合として「WRESTLE KINGDOM 15」にも参戦した。

上記の結果、売上高46億6728万円(前年同期比10.7%減)、セグメント利益1億2445万円(同86.9%減)だった。

関連サイト

株式会社ブシロード公式サイト
2021年6月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年6月期第2四半期決算説明資料

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