台湾台北で1月28日~2月1日の期間で開催されている「台北ゲームショウ2015」。開催初日である1月28日は台湾版『NBAクラッチタイム』のリリース日でもあり、それを記念したリリース発表会が開催された。この発表会には、日本で『NBAクラッチタイム』のプロモーションを行っているマーベラス社より、プロデューサーの谷田氏とキャラクターデザイナーの佐藤氏が招かれ、簡単なトークショーも行なわれた。その様子もお伝えしたい。
▲進行役を務めたのは台湾の人気アナウンサー徐展元さん。バスケットボールをはじめ、野球やプロゲーマーの試合の名実況者とのことだ。
徐さんの一番のおすすめとして紹介された『NBAクラッチタイム』。台湾では、バスケットボールは野球と二分する人気があるスポーツで、テレビでNBAの試合中継を見ているファンも多いという。そのテレビで見ていた選手が実名で500名以上登場する『NBAクラッチタイム』の紹介には、かなり熱が入っているようにみえた。
ゲーム紹介がひと段落すると、日本でも話題になった公式プロモーションムービー(おじいさんが若者をドリブルでテクニカルに抜く内容)が流された。それを見て会場の男性が笑っていたので、その理由を探ると、実は台湾では以前某掲示板(日本でいう2ちゃんねるのようなもの)で“最強のバスケットボール選手は公園のおじいさん”という都市伝説が話題になったことがあり、それを彷彿させる内容だったという。
▲スーパープレイを見せるおじさんが印象深いプロモーションムービー。
その後、マーベラス社の谷田氏と佐藤氏がステージに登場。制作時の苦労話を聞かれると「試合中の選手のアクション全般にいえることですが、いかにかっこよく、かつユーザーに親しみを持ってもらえるようにするにはどうすればいいか? その表現に一番時間をかけた」と谷田氏が答え、徐さんをうならせていた。また、「開発中の印象に残っている出来事は?」という質問には、台湾版の開発当初、初めて台湾を訪れるときに日本のご当地お菓子である“ブラックサンダー”が人気があると聞いて、おみやげで持っていったところ非常に喜んでもらい、その後もスムーズな進行ができた」と裏話を披露。開発が終わり、台湾のステージでリリース発表会を行えているのは、実はブラックサンダーのおかげなのかもしれない……そうだ。
佐藤氏には「選手をかいていて難しかったことは?」という質問がされた「バスケットボールに興味がなかったこともあり、外国人選手のかきわけに苦労した」とのこと。続いて選手のタトゥーに関する質問がされると「タトゥーをしている選手が非常に多く、一生懸命調べて再現しました!」と自信満々に答えた。特に、漢字を彫っている選手に関しては、アジア圏の方がプレイしても違和感がないように入念にチェックをしながら作業をしたそうだ。さらに、ここで「そのうち、タトゥーが入っている選手が、まだタトゥーを入れる前のルーキー時代の選手をゲーム内に登場させたい」と集まったファンを期待させる発言もあった。
▲写真左がプロデューサー谷田氏、右がキャラクターデザイナー佐藤氏。
トークショーのあとは、会場のファンたちのお楽しみタイム。NBAクラッチタイムをはじめとするゲームグッズの配布ショウがはじまり、ステージ周辺の熱気はさらに急上昇! サイン入りバスケットボールや、NBAで活躍する台湾人、ジェレミー・リン選手のフィギュアの争奪戦が繰り広げられ、リリース発表会は終了した。
台湾版のリリースによって、また世界が広がった『NBAクラッチタイム』。日本版でも、新しい選手や要素が追加されており、NBAのファンならばますます楽しめる内容になっている。まだプレイしたことのない方は、この機会にぜひプレイしてみて欲しい。
▲ゲームグッズが掲げられると会場に集まったファンが応える。ゲームショウの楽しみのひとつだ。