電子コミック配信サービスの貢献で過去最高の収益を記録。ITサービス・セグメントはコロナ禍の影響で収益が微減。
インフォコム株式会社(以下、インフォコム)は、2021年3月期決算短信(連結)を4月27日(火)に発表した。当連結会計年度における経営成績は、売上高680億5500万円(前期比16.6%増)、営業利益108億1200万円(同31.7%増)、経常利益109億3600万円(同32.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益62億7600万円(同13.2%増)となった。
経営成績に関する説明
当期のインフォコムグループは、中期経営計画(2020年4月~2023年3月)の基本方針「成長の追求」と「成長を支える経営基盤の継続強化」のもと、電子コミックとヘルスケアを重点事業に、継続成長やサービス化の推進、共創の積極的推進(M&A、海外展開)などの施策に取り組んだ。
なお、韓国における電子コミック事業、国内の介護人材紹介事業において、株式取得時に計上したのれんなどについて、当初の事業計画に対する進捗状況や今後の業績見通しなどを踏まえて検討した結果、当期において減損損失10億200万円を特別損失に計上した。
セグメント毎の業績は以下。
ネットビジネス・セグメント
電子コミック配信サービスに関しては、「めちゃコミック」でのデータ分析をベースとした無料連載や独占配信、オリジナルコミックなどの各施策が奏功した。さらに、外出自粛による需要増加も加わったことで、好調に推移した。
当第4四半期に海賊版サイトの影響が顕在化したものの、大幅な増収となり、売上高は同サービス開始以来初となる400億円を突破した。
上記の結果、売上高は440億2700万円(前期比33.5%増)、営業利益は79億900万円(同59.7%増)となった。
ITサービス・セグメント
ヘルスケア事業の病院向けに関しては、当第2四半期連結累計期間において、改元や消費税増税対応といった前年の特需による反動減と、コロナ禍による影響を受けたが、当期末に向けて業績が回復した。
また、企業向けITサービスは、営業活動の工夫などにより、前年並みの業績を記録した。
上記の結果、売上高は240億2700万円(前期比5.4%減)、営業利益は28億9200万円(同11.0%減)となった。