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イーブックイニシアティブジャパン、ヤフーグループとの連携強化で電子書籍事業などが大きく伸長 営業利益9.5億円 2021年3月期決算

イーブックイニシアティブジャパン

過去最高の売上高と営業利益を記録。Yahoo! JAPANサービスとの連携施策や新規ユーザー獲得の強化が収益に寄与。

株式会社イーブックイニシアティブジャパン(以下、イーブックイニシアティブジャパン)は、2021年3月期決算短信(非連結)を4月28日(水)に発表した。当事業年度の業績は、売上高299億5100万円(前期比40.7%増)、営業利益9億5700万円(同20.7%増)、経常利益9億5600万円(同20.2%増)、当期純利益6億6300万円(同21.7%増)だった。

経営成績に関する説明

イーブックイニシアティブジャパンでは、従業員などの安全と事業拡大を両立するため、在宅勤務を中心とした働き方に移行し、2016年6月に資本業務提携したヤフー株式会社(以下、ヤフー)との事業連携を積極的に推進している。

ヤフーと協力して運営している電子書籍販売サービス「ebookjapan」に関しては、Yahoo! JAPANサービスとの連携施策を強化し、スマートフォン決済サービス「PayPay」と連携した大型キャンペーンを行なったほか、ソフトバンク携帯ユーザーへのポイント還元施策など、グループシナジーを本格化した。これにより、グループシナジー経由のユーザーが大幅に増加し、それによって売上が大きく拡大した。サービスにおいては、一度購入したユーザーの継続率が高く、将来にわたって収益が見込めることから、ストック型ビジネスモデルに近く、今後も新規ユーザーの獲得につとめる。

また、クロスメディア事業においても、「PayPayモール」をはじめヤフーグループのサービスとの連携を本格化し、売上高が前年比で大きく伸びた。

セグメント毎の業績は以下。

電子書籍事業
当期の電子書籍事業は、電子書籍販売サービス「ebookjapan」にて、「PayPay」と連携した大型キャンペーンや、ヤフーグループのECサービスが一丸となって行なった「超PayPay祭」、グループサービスを使えば使うほどお得になるキャンペーン「PayPayStep」を通じ、売上高の拡大につとめた。

また、サービスの認知度をあげるため、広告宣伝を強化し、新規ユーザーの獲得を行なった。プロダクト面では、AIのさらなる活用として、ユーザーレビューから自動生成した「感情タグ」を実装するなど、利便性の向上をはかった。

上記の結果、電子書籍事業の売上高は230億1700万円(前期比41.8%増)だった。

クロスメディア事業
当期は、引き続き「PayPayモール」や「Yahoo!ショッピング」をはじめとした大手ECモールにおける紙書籍のオンライン販売に注力した。

ヤフーグループを挙げた大規模セール「超PayPay祭」に参画したほか、需要拡大に対応するため、さらに在庫の拡充などをはかり、ユーザー満足度の向上と売上高の拡大につとめた。

また、「PayPayモール」において2020年度年間ベストストア総合3位受賞するなど、引き続きヤフーグループのサービスとの連携を積極的に推進した。

上記の結果、クロスメディア事業の売上高は69億3300万円(前期比37.4%増)だった。

関連サイト

株式会社イーブックイニシアティブジャパン公式サイト
2021年3月期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2020年度通期決算補足資料

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