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スターツ出版、書籍や電子コミックの販売好調で収益増 営業利益1.7億円 2021年12月期第1四半期決算

コロナ禍の影響で施設予約サービスや広告関連の収益が減少するも、利益率の高い紙の書籍や電子コミックの好調で増収増益。

スターツ出版株式会社(以下、スターツ出版)は、2021年12月期第1四半期決算短信(非連結)を5月11日(火)に発表した。当第1四半期累計期間の売上高は13億3700万円(前年同期比17.9%増)、営業利益は1億7600万円(同175.7%増)、経常利益は1億8400万円(同162.5%増)、四半期純利益は8000万円(同201.4%増)だった。

経営成績に関する説明

当第1四半期累計期間は、新しいスローガンとして「デジタルマーケティングを駆使する出版社へ」を掲げ、デジタルマーケティングを活用した自社サービスの認知向上と市場における影響力の拡大、クライアントへのソリューション提案に注力してきたという。

書籍やコミックの販売に関しては、発行点数の増加やSNSなどを活用した販売施策により、好調に推移した。

その一方で、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、レストランなどの施設予約サービス「オズのプレミアム予約」では、緊急事態宣言の発出等による外出自粛要請、飲食店等の掲載施設の休業や、営業時間短縮などによる利用者数の大幅な減少に加えて、雑誌とWEB広告の掲載みあわせ、タイアップイベントの延期などが発生した。

セグメント毎の業績は以下。なお、スターツ出版は当第1四半期累計期間より、報告セグメントの名称を従来の「東京マーケティングドメイン」を「メディアソリューション事業」に、「投稿コンテンツドメイン」を「書籍コンテンツ事業」に変更した。

メディアソリューション事業
オリジナルのマーケティング・モデルを創造するという戦略のもと、独自基準で厳選したビューティサロン、ホテル、レストランなどの施設予約サービスを提供する「オズのプレミアム予約」と、「オズモール」「オズマガジン」「メトロミニッツ」といったメディアと公式SNSによる情報発信、SNSコミュニティ「東京女子部」によるインフルエンサーマーケティングや、「オズモール」の会員組織を活用したマーケティング支援などを組みあわせたPR・販促ソリューションを中心に展開している。

「オズのプレミアム予約」では、ユーザー満足度の高い施設の開拓と予約プランの開発、SEOなどのユーザー集客対策の強化、CRM強化によるユーザーロイヤルティの向上に注力してきた。

しかしながら、コロナ禍による外出自粛要請、掲載施設の休業、営業時間短縮の影響などの影響を受けて、利用者数が減少した。

PR・販促ソリューションでは、フリーマガジン「メトロミニッツ」のリニューアル、SNSや動画、オンラインイベントを組みあわせた提案が奏功し、受注は復調しているが、緊急事態宣言の発出などにより、雑誌とWEB広告の掲載みあわせ、タイアップイベントの延期などにより、売上は前年同期比で微減という結果になった。

上記の結果、売上高は5億6600万円(前年同期比22.7%減)、営業損失は1億1500万円(前年同期は営業損失900万円)だった。

書籍コンテンツ事業
書籍、コミックの発行点数の増加、SNSなどを活用した販促施策に注力してきた。

書籍の販売に関しては、SNSなどを活用した販促施策が奏功し、「スターツ出版文庫」において複数のヒット作品がうまれたこと、「ベリーズファンタジー」「野いちごジュニア文庫」の販売増加が寄与したことなどから、好調に推移した。

コミックの販売は、発行点数の増加や新規販路の開拓、2020年12月に創刊した異世界ファンタジーレーベル「ベリーズファンタジーコミックス」の販売増加が寄与したことで、前期から引き続き好調に推移した。

利益面では、利益率の高い紙の書籍の重版と、電子コミック、電子書籍の販売が増加したことで、前期比で利益率が上昇した。

上記の結果、売上高は7億7000万円(前年同期比92.0%増)、営業利益は3億1800万円(同205.3%増)だった。

関連サイト

スターツ出版株式会社公式サイト
2021年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

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