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タカラトミー、コロナ禍で減収減益 営業利益33%減の70億円 2021年3月期決算

タカラトミー

新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言などが収益に影響。一方で、海外事業では巣ごもり需要やeコマース購買の高まりによる業績改善も。

株式会社タカラトミーは、2021年3月期決算短信(連結)を5月11日(火)に発表した。当期の売上高は1412億1800万円(前期比14.3%減)、営業利益70億7900万円(同33.7%減)、経常利益71億7000万円(同29.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益53億7400万円(同19.2%増)だった。

経営成績に関する説明

日本
2020年春の緊急事態宣言の解除により、外出自粛や店舗の臨時休業、営業時間の短縮が緩和されたが、10月以降、全国的に感染者数が急激に増加し、2021年1月には東京都をはじめとする一部地域で緊急事態宣言が再発出されるなど、年間を通じて、映画公開の延期や各種イベントの中止延期、縮小に加え、インバウンド消費の大幅な落ち込みなどがあった。

タカラトミーグループにおいては、「キデイランド」「トミカ・プラレールショップ」などの小売事業、「トミカ博・プラレール博」といったイベント事業において、想定より回復に遅れがみられたとともに、一部定番商品では行楽地や交通機関などにおける販売機会の低下などがみられた。

一方、巣ごもり需要に対応する商品が人気となるとともに、eコマース購買がさらに高まった。

2020年に発売50周年を迎えた「トミカ」に関しては、テレビアニメ『トミカ絆合体 アースグランナー』関連商品を継続展開するとともに、「トミカ50周年自動車メーカーコラボプロジェクト」やアパレルなどのコラボレーションを行なった。

「ベイブレードバースト」は、国内販売が減少傾向にあるものの、海外向け輸出は北米におけるテレビアニメ放送の継続などにより堅調に推移し、1999年の第1弾発売以降、第3弾までの全世界累計出荷数が5億個を記録した。

「リカちゃん」については、「ゆめいろリカちゃん カラフルチェンジ」などのドールが人気だった。

外出自粛により家の中で楽しめる商品に注目が集まり、ボードゲーム「人生ゲーム」やパーティーゲーム「黒ひげ危機一発」など、ファミリーゲームの販売が伸びた。

「ポケットモンスター」においては、液晶玩具「スマホロトム」をはじめとした関連商品が好調に推移するとともに、9月から新しいアミューズメントマシン「ポケモンメザスタ」を展開し、人気を博した。

2019年12月に配信を開始したカードゲームアプリ『DUEL MASTERS PLAY’S(デュエル・マスターズ プレイス)』に関しては、定期的に新しいカードパックを配信するとともに、プロモーションを強化するなど、継続して展開した。

年末商戦においては、「ダブルアクショントミカビル」「フェルティミシン すみっコぐらし」「人生ゲーム ジャンボドリーム」など、多くの商品を市場に投入した。

さらに、国内外で話題となっているテレビアニメ『鬼滅の刃』のコラボレーション商品としてリカちゃん、トミカの先行予約が人気を博するとともに、タカラトミーアーツが展開するぬいぐるみ、ガチャ、玩具菓子の関連商品販売も好調に推移した。

また、新規事業領域の拡大を目的に、ティーンから大人をターゲットとしたネイルチップ専用プリント機「ネルチップ」を、2021年3月から一部店舗で先行稼働した。

上記の結果、売上高は1133億2800万円(前期比18.4%減)、営業利益は90億4800万円(同33.5%減)となった。

アメリカズ
新型コロナウイルス感染症の拡大により、2020年春にロックダウンが実施された後も外出規制などの措置もあり、巣ごもり需要やeコマース購買が高まった。

家で過ごす時間が長くなったため、生活必需品に準じたベビー向け食器やトイレトレーニングに使用するおまる、お風呂関連商品の需要が高まるなど、ベビー用品の販売好調が続いた。

農耕車両玩具においては、ロックダウンにより自宅の庭でも遊べる乗用玩具が人気を集めるなど好調に推移した。

さらに、10月にファット・ブレイン・グループが、TOMY International, Inc.の子会社となったことも業績に貢献した。

上記の結果、売上高は218億4500万円(前期比26.9%増)、営業利益は2億2200万円(前期は営業損失2300万円)だった。

欧州
断続的な新型コロナウイルス感染症の拡大により、ロックダウンが実施されたことなどから、巣ごもり需要やeコマース購買の高まりがみられた。

コロナ禍によりファミリーゲームに注目が集まり、ボードゲーム・アクションゲームを展開している「Drumond Park」ブランドの商品が好調に推移した。

また、「Toomies」などのプリスクール関連商品が堅調に推移するとともに、コアブランドである農耕車両玩具も堅調に推移し、テレビアニメ「Ricky Zoom」関連商品の展開も継続した。

上記の結果、売上高は59億9800万円(前期比8.9%増)、営業損失は7500万円(前期は営業損失9億1600万円)だった。

オセアニア
新型コロナウイルス感染症の拡大により、春に行なわれたロックダウンの外出制限は、一部地域にて7月以降も行なわれたことから、巣ごもり需要の高まりがみられた。

生活必需品に準じたベビー用品に加え、プリスクール関連商品が好調に推移した。農耕車両玩具においては、「Animal Sounds Hay Ride」などのプリスクール商品が人気だった。

上記の結果、売上高は19億1700万円(前期比32.9%増)、営業利益は1億1300万円(前期は営業損失1億6600万円)だった。

アジア
生産面では、中国やベトナム、タイにおいて通常通り操業した。

需要面では、2020年春に各国と各地域においてロックダウンなどが行なわれ、それ以降も国や地域により外出制限があるなど、購買動向に大きな影響があった。

一方、新型コロナウイルス感染症の感染者数が少ない台湾においては、トミカ50周年を記念して、海外で初めての「トミカ博」として「トミカ博 in TAIWAN」を開催した。

売上高は、「ベイブレードバースト」などの販売が減少したことや、前期展開した映画関連商品の販売が一巡したことで減少した。

上記の結果、売上高は414億5800万円(前期比19.5%減)、営業利益は7億2400万円(同42.0%減)だった。

関連サイト

株式会社タカラトミー公式サイト
2021年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年3月期決算説明資料

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