『ぼくとドラゴン』などの運営タイトルが業績に寄与したことに加え、不採算タイトルへの対応や費用減少が進んだことで営業利益が大きく増加。
株式会社ドリコムは、2021年3月期決算短信(連結)を5月13日(木)に発表した。当連結会計年度の売上高は118億4073万円(前期比16.7%増)、営業利益は20億5286万円(同232.7%増)、経常利益は20億1923万円(同217.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は16億2468万円(同128.4%増)だった。
経営成績に関する説明
ゲーム事業
他社のIPゲームについては、いずれのタイトルも安定的にユーザーの支持を集めて順調に推移した。
オリジナルゲームに関しても、配信開始から8年を迎える長期運用タイトル、及び前期末に譲受した『ぼくとドラゴン』を中心に売上を維持し、安定的に業績に寄与した。
運用タイトルの増加や運用中タイトルの順調な推移を受けて、売上高は前年同期比で増加した。
利益に関しては、昨年より注力している不採算タイトルへの対応が一層進んだほか、運用効率化や足元の経済情勢を鑑みた費用抑制の影響もあり、費用発生が前年同期比で減少したことで、営業利益は前年同期比で増加した。
上記の結果、売上高は117億5620万円(前期比21.0%増)、セグメント利益は24億1781万円(同177.6%増)となった。
メディア事業
次世代の主力事業創出を目的とした取り組みの一環である「DRIP(Drecom Invention Project)」のもと、2018年8月に発表した位置情報と3DリアルマップによるARスマートフォンアプリ構築プラットフォーム「AROW」など、インターネットサービスの知見を活かした新規サービスを試験的に立ちあげ、事業化に向けた試行を重ねてきた。
2020年9月には音楽領域での新たな試みである『AKROGRAM』、2020年12月にはTwitterを活用したマーケティングサービス『Rooot』、過去大規模サービスの開発と運用から培ったノウハウを活かした「負荷テストサービス」をローンチするなど、を進めていた複数のサービスを提供した。
また、メディア事業の当期業績については、広告事業から撤退したことから売上高が前年同期比で減少した。費用については、新規サービスの多くが事業開発段階にあることから費用先行が続いており、開発の進展にともない前年同期比で増加した。
上記の結果、売上高は8503万円(前期比80.3%減)、セグメント損失は3億6445万円(前期はセグメント損失2億5399万円)だった。