「まんが王国」でサイト流入を促す各種施策を実施。第三者調査機関による電子コミックサービスに関する調査で「お得感No.1」を獲得。
株式会社ビーグリー(以下、ビーグリー)は、2021年12月期第1四半期決算短信(連結)を5月14日(金)に発表した。当第1四半期連結累計期間の売上高は44億2262万円、営業利益は4億6361万円、経常利益は4億2664万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億2463万円だった。
ビーグリーでは、前期より連結財務諸表を作成しているため、前年同期の比較や分析は記載していない。
経営成績に関する説明
プラットフォームセグメントの主力サービスであるコミック配信サービス「まんが王国」では、ユーザーの訪問や定着、課金の流れを促し、課金者数と顧客単価を上げるため、お得感を訴求するキャンペーンやブランディング活動に注力した。
サイト内では、ポイント購入と消費の両方であわせて毎日最大50%還元するポイントプログラムを常時行なうとともに、各種キャンペーンを実施するなど、お得感の訴求や幅広いユーザー層獲得に向けた販売促進活動を積極的に実施した。
2020年10月から11月に行なった第三者調査機関による電子コミックサービスに関する調査では、「お得感No.1(最もお得に感じるサービス第1位)」を獲得した。
また、2021年1月に放送したテレビCMでは、正月三が日におけるTwitter上での電子書籍各社のテレビCMへの反応が、トップシェア(1位)を獲得するなど、ユーザーの興味と関心を促進し、サイトへの流入を促す幅広い広告宣伝活動を積極的に行なっている。
2月には、日本テレビ放送網株式会社の番組である、マンガ家発掘ドキュメントバラエティー「THE TOKIWA」では、共同で行なわれたオーディションの様子が4週連続で放送された。これは、マンガ界の未来を担う次世代のスターマンガ家を発掘するというもので、オーディションを勝ち抜いた合格者が原作者とともに作品を制作し「まんが王国」での配信を目指す。
小説投稿サービス「ノベルバ」では、投稿作家から商業作家へのデビューを実現するプログラムを設け、サービスの差別化と作家デビューの支援を推進している。また、株式会社TOブックスや株式会社マッグガーデンの作品を配信するなど、商業作品の許諾獲得にも注力し、サイトの活性化につとめている。
IPプロデュースについては、アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」初のスマートフォンゲーム『無職転生~ゲームになっても本気だす~』を2021年3月に配信するなど、「まんが王国」とのシナジーを見据えたプロジェクトへの投資を行なった。
コンテンツセグメントは、電子コミックを中心にマンガコンテンツのヒットやファッション雑誌の好調を受け、計画を大きく上回るペースで進捗した。
新人作家の発掘のためスマートフォン向けコミックサイト「マンガよもんが」では、「マンガよもんが新人賞」を実施したほか、新ジャンル開拓のための組織体制の強化や下準備を行なうなど、作品創出力の増強にも取り組んでいる。