日本セグメントでは『FOX-Flame Of Xenocide-』がサービス終了にともなう運営費用の減少で損失縮小。
株式会社ガーラは、2021年3月期決算短信(連結)を5月14日(金)に発表した。当連結会計年度は、連結売上高9億8541万円(前期比138.8%増)、営業利益2626万円(前期は営業損失2億7331万円)、経常利益9327万円(前期は経常損失2億8784万円)、親会社株主に帰属する当期純損失1億3108万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失4億3242万円)だった。
経営成績に関する説明
日本
クラウド関連事業の売上計上があったが、2019年11月に『FOX-Flame Of Xenocide-』のサービスを終了したことと、2020年9月に『Arcane』英語版もユーザー数減少のためにサービスを終了したことで、前期比で売上高(内部取引を含む)が減少した。
費用面では、主に『FOX-Flame Of Xenocide-』にかかる運営費用の減少により販売費と一般管理費が減少した。
上記の結果、売上高は5464万円(前期比14.3%増)、セグメント損失は1億6413万円(前期はセグメント損失2億2290万円)となった。
韓国
スマートフォンアプリ事業において、連結子会社Gala Lab Corp.(以下、Gala Lab)が開発したスマートフォンゲームアプリ『Flyff Legacy』に関して、2021年1月に韓国のWAY2BIT Co., Ltdとライセンスと運営権の譲渡契約を締結したことで、ライセンス譲渡による一時的な売上が発生した。
連結子会社Gala Mix Inc.(以下、Gala Mix)が開発した歩数計アプリ『winwalk』に関しては、グローバルなネットワークを活かした多言語展開による配信を進めており、売上高が順調に推移している。
また、Gala Mixが開発したスマートフォンアプリ『winQuiz』は、2021年3月にイギリス・アメリカ・カナダ・オーストラリアの各地域において英語版の配信を開始した。これらの一時的な売上とユーザーへのアイテム販売などの増加により、前期比で売上高(内部取引を含む)が増加した。
なお、Gala Labが開発し、2020年3月に東南アジアにおいて英語版の配信を開始したスマートフォンゲームアプリ『Rappelz M』については、一部のユーザーの低スペック端末でゲームのグラフィックを負荷なく映し出すことができずユーザー離れがあったことから、売上が低調に推移した。そのため、低スペック端末でも利用可能になるようにソフトウェアの改良などを行なったことから、グローバルエリアにおけるリリースが遅延した。
その後、ユーザーの評価を参考に、ゲームのクオリティの向上や一部の機能の見直しを行ない、現在は、ゲーム提供会社とマーケティング会社などと、リリース日の調整を行ない、リリースに向けて準備を進めている。
オンラインゲーム事業では、Gala Labの主力ゲーム『Flyff Online』と『Rappelz Online』において、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大において、海外にて巣ごもり消費があったこと、ライセンス展開とチャネリング展開により、新規ユーザーの獲得に注力したこととゲーム提供会社の過年度の契約に係るパブリッシング権の権利不行使に基づくライセンスフィーなどの収益化により、一時的な売上が発生したことで、売上高(内部取引を含む)が増加した。
ライセンス展開においては、2020年7月に台湾のゲーム提供会社Digeam Co., Ltd.が、『Rappelz Online』のサービスを開始した。
チャネリング展開では、『Flyff Online』と『Rappelz Online』について、2021年1月に、WAY2BIT Co., Ltdとグローバルライセンス契約、チャネリング契約、運営サポート契約を締結した。
費用面では、『Flyff Legacy』にかかるマーケティング活動費用が、前期比で減少した一方、ソフトウェア償却費と開発人員の人件費が増加したことで、販売費及び一般管理費が増加した。
上記の結果、売上高は9億6457万円(前期比136.9%増、セグメント利益は1億9018万円(前期はセグメント損失5131万円)だった。