前期リリースタイトルが振るわず、前年同期比で大きく減収減益。下期以降の新タイトルで回復を狙う。
株式会社アカツキ(以下、アカツキ)は、2022年3月期 第1四半期決算短信(連結)を7月30日に発表した。当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高51億2000万円(前年同期比23.4%減)、営業利益9億円(同55.0%減)、経常利益8億9100万円(同54.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益5億6600万円(同56.1%減)となった。
なお、アカツキグループは、全セグメントに占める「ゲーム事業」の割合が高く、開示情報としての重要性が乏しいことから、セグメントごとの記載を省略している。
経営成績に関する説明
当第1四半期連結累計期間のアカツキグループのゲーム事業については、新型コロナウィルス感染症の影響はみられず、より高いクオリティとユーザー体験にこだわり、タイトルを厳選して開発・運用していく方針の下、既存タイトルの堅実な運用と新規タイトルの開発につとめてきた。
主力タイトルである株式会社バンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』については、LTV最大化のため、長期目線での運用を強化した結果、国内外ともに大規模イベントのないなかでもユーザーベースを確保した。
また、株式会社スクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース』では国内版2.5周年イベントを2021年5月より開始するとともに、2021年6月より海外版1周年イベントを開催した結果、国内外あわせて前年同期と同水準となった。しかしながら、ゲーム事業全体では既存タイトルが低調に推移したほか、前期リリースタイトルの収益貢献が限定的だった影響も受け、減収減益となった。
IP事業についても、新型コロナウイルス感染症の影響はみられず、取り扱いIPが増加しているほか、展開チャネルが拡大するなど、IPエコシステムの構築が着実に進捗している。