エンタープライズ市場で通信・保険業界などの各分野を注力業界として取り組んだ結果。顧客の大型化が進み、収益が増加。
株式会社SHIFT(以下、SHIFT)は、2021年8月期決算短信[日本基準](連結)を10月12日に発表した。当連結会計年度の業績は、売上高460億456万9000円(前年同期比60.2%増)、営業利益39億9492万6000円(同69.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は28億1860万9000円(同71.0%増)となった。
経営成績の説明
SHIFTグループでは、当連結会計年度において、売上高1000億円企業に向けた成長戦略「SHIFT1000 -シフトワンサウザンド-」を掲げ、営業力の強化による顧客基盤の拡大、構造化・数式化され科学されたM&A戦略の実現、IT業界の構造変化に合わせたサービス提供力の向上、多様な人材獲得手法の展開を重点課題として取り組んでいる。
セグメントの業績は、次のとおり。
エンタープライズ市場
エンタープライズ市場では、金融業、流通業、製造業、通信業、ウェブサービス業など社会基盤を支える企業における業務システムや情報システムにおいて、ソフトウェアの品質保証に関するサービス全般を提供している。
当連結会計年度では、前連結会計年度より特にIT投資規模が大きい通信・保険業界などの各分野を注力業界として定め取り組んだ結果、長期的な関係構築を視野に入れたプロジェクトへの参画が進み、こうした新規顧客からの売上高が徐々に増加した。
この結果、当連結会計年度のエンタープライズ市場の売上高は428億6069万7000円(前年同期比64.9%増)、営業利益は67億4680万5000円(同51.7%増)となった。
エンターテインメント市場
エンターテインメント市場では、モバイルゲーム、ソーシャルゲーム、コンシューマゲーム等を消費者に提供しているクライアントに向け、品質管理工程やデバック業務のアウトソーシング、カスタマーサポート業務のアウトソーシングにより、ビジネスの付加価値を向上させるサービスを提供している。
当連結会計年度では、競合との差別化をはかることによる業界内認知度の向上や、既存顧客からの売上高が増加したことにより、収益基盤の拡大を進めた。
この結果、当連結会計年度のエンターテインメント市場の売上高は31億4387万1000円(前年同期比15.7%増)、営業利益は6億9653万1000円(前年同期比61.9%増)となった。