「リィンカーネーションの花弁」や「迷宮ブラックカンパニー」などの書籍販売が好調。電子書籍でも「異世界転生」「なろう系」が好調を維持。
株式会社IGポート(以下、IGポート)は、2022年5月期第1四半期決算短信[日本基準](連結)を10月14日に発表した。当第1四半期累計期間の業績は、売上高は22億9322万9000円、経常利益は1億3790万7000円(前年同期は経常利益100万円未満)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億3194万円(前年同期は1937万7000円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となった。
セグメントごとの業績は次のとおり。
経営成績に関する説明
当第1四半期累計期間のIGポートグループは、アニメーション作品の企画・制作を行なう映像制作事業、コミック雑誌等の企画・製造、販売及び電子コミックスの配信を行なう出版事業、作品の二次利用による印税・収益分配金等を得る版権事業に取り組んできた。
また、「収益認識に関する会計基準」等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用した数値となっており、当該会計基準の適用により大きな影響の生じる売上高の前年同期比は記載していない。
セグメントごとの業績は次のとおり。
映像制作事業
映像制作事業においては、テレビ用アニメーション「憂国のモリアーティ」「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」等、劇場用アニメーション「蒼穹のファフナー THE BEYOND」、その他遊技機のアニメーションを納品した。
一部の作品については、クオリティーを重視しており制作赤字となっているが、制作予算の管理と予算にあった受注額の交渉により、営業利益は改善傾向にある。
以上により、当事業の売上高は11億6702万6000円、営業利益は993万5000円(前年同期は1億7390万円の営業損失)となった。
出版事業
出版事業においては、月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「リィンカーネーションの花弁 14巻」「剣聖の称号を持つ料理人 3巻」等、定期月刊誌3点、並びに新刊コミックス・書籍26点を刊行した。
また、既刊コミックスの「リィンカーネーションの花弁」「迷宮ブラックカンパニー」は、特に販売好調だった。書店向けの出版関連売上は前年対比若干のプラスとなり、電子書籍関連の売上は「異世界転生」「なろう系」コミックを中心に引き続き好調を維持している。
以上により、当事業の売上高は6億2912万4000円(前年同期比66.4%増)、営業利益は1億7249万円(前年同期比342.5%増)となった。
版権事業
版権事業においては、「海賊王女」「進撃の巨人」「ハイキュー!!」「サイコパス」等のシリーズタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上した。
以上により、当事業の売上高は4億5626万円(前年同期比16.8%減)、減価償却費が増えたことにより、営業利益は941万2000円(前期同期比93.5%減)となった。
その他
その他の事業においては、雑誌のイラストやキャラクターの商品化等により当事業の売上高は4081万8000円(前年同期比34.6%減)、営業損失は2679万4000円(前年同期は276万5000円の営業損失)となった。