緊急事態宣言の再発出等に伴う営業時間短縮や酒類提供自粛の要請に全面的に協力。テイクアウト・デリバリーの運営を強化。
株式会社エスエルディー(以下、エスエルディー)は、2022年2月期第2四半期決算短信[日本基準](連結)を10月15日に発表した。当第2四半期連結累計期間の売上高は10億8700万円(前年同期比8.5%増)営業損失4億800万円(前年同期は営業損失4億4100万円)、経常利益8200万円(前年同期は経常損失4億4400万円)、四半期純利益7900万円(前年同期は四半期純損失4億7000万円)となった。
経営成績の説明
当第2四半期連結累計期間のエスエルディーにおいては、「To Entertain People ~より多くの人々を楽しませるために~」という企業理念のもと、「楽しみに溢れた豊かなライフスタイルをより多くの人々に提案する」という経営方針を掲げ、飲食サービスの健全な成長、コンテンツ企画サービスの拡大を進めてきた。
飲食サービス
飲食サービスについては、緊急事態宣言の再発出等に伴う営業時間短縮や酒類提供自粛の要請に全面的に協力を行った反面、当第2四半期累計期間の来店客数は、新型コロナウイルス感染症感染拡大前と比較して低調に推移した。この状況のなかで、エスエルディーは、消費者の新生活様式を見据えた営業施策として、テイクアウト・デリバリーの運営を強化し、また非接触型注文システムを順次導入する等、上記感染症が収束していない状況においても一定程度の収益が見込めるモデルの構築を検討・推進している。
他方、エスエルディーの一部直営店舗にて実施しているIPコンテンツ(アニメやゲーム、漫画、アイドル、音楽アーティスト等)を活用したコラボカフェの業績に関しては、前事業年度において、コロナ禍(緊急事態宣言の発出により直営店舗を大部分の期間において休業していた2021年2月期第1四半期累計期間を除く)においても好調に推移した。
このような実績を踏まえ、エスエルディーとしては、コラボカフェという領域に経営資源をより一層投下していく方針ではあるものの、当第2四半期累計期間においては、その概ねすべての期間にわたり、同社がコラボカフェを出店している地域にて緊急事態宣言の再発出やまん延防止等重点措置の適用等、非通例的な事象が生じ営業活動に支障をきたした。
これらの結果、当第2四半期累計期間における当サービスの売上高は8億3400万円(前年同期比20.4%増)となった。なお、当サービスにかかわる当第2四半期累計期間末の総店舗数は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う経営合理化施策として不採算店舗の退店を推進しているため、前事業年度末比で6店舗減の39店舗となった。
コンテンツ企画サービス
コンテンツ企画サービスにつきましては、他社店舗の開業支援業務及び運営業務の受託等、いわゆる企業間取引(BtoB)のビジネスモデルであるプロデュース領域を主軸としているが、上記感染症の感染拡大防止策として、他社店舗においても店舗営業時間の短縮、間引きによる座席数の減少等の対応がされたことにより、同社の売上高にも影響が及んでいる。なお、前年同期においては、一部案件の開業支援業務に係る売上が計上されているものの当第2四半期累計期間には発生しておらず、これらの結果、当サービスの売上高は、2億5300万円(前年同期比18.2%減)となった。
以上の結果、当第2四半期累計期間における売上高は10億8700万円(前年同期比8.5%増)となった。
営業損益面では、緊急事態宣言等による来店客数への大きな影響があったものの、前事業年度から継続して行っているコスト削減に加え、不採算店舗の退店も進捗していることにより、営業損失とはなったが、前年同期の営業損失4億4100万円からは3200万円改善し、当第2四半期累計期間は営業損失4億800万円となった。
経常損益面及び四半期純損益面では、各自治体からの営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金等(助成金収入)5億100万円を営業外収益に計上したこと等により、経常利益8200万円(前年同期は経常損失4億4400万円)、四半期純利益7900万円(前年同期は四半期純損失4億7000万円)となり黒字化し、前年同期に比べ大幅に改善した