据置型ゲーム機向けタイトルを中心に海外展開が好調。利益ベースで過去2番目の業績を達成。
日本ファルコム株式会社(以下、ファルコム)が、2021年9月期決算短信[日本基準](非連結)を11月11日に発表した。当事業年度の売上高は24億7700万円(前期比0.7%減)、営業利益は14億900万円(同4.4%増)、経常利益は14億1800万円(同4.9%増)、当期純利益は10億円(同14.2%増)となった。
経営成績の説明
2021年9月期のファルコムにおいては、引き続きユーザーに喜んでもらえるゲームソフトづくりにこだわり、その制作に邁進してきた。
据置型ゲーム機PlayStation4向けに『英雄伝説 閃(せん)の軌跡Ⅲ スーパープライス』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ スーパープライス』や『那由多(なゆた)の軌跡:改』、そして日本ファルコム創立40周年記念タイトル『英雄伝説 黎(くろ)の軌跡』を発売した。
また、北米・欧州・アジア地域への展開やスマートフォン向けアプリなど、引き続き多方面でファルコムのゲームコンテンツ(IP)を活用するとともに、引き続きデジタル販売強化を実施した。その他、アニメなどのメディア展開や他社コンテンツとのコラボレーション企画、各種イベントを開催するなど、様々な展開を推し進めた。
部門別の概況は以下の通り。
製品部門
当事業年度は、前事業年度に発売したPlayStation4向けゲームソフト『イース セルセタの樹海:改』、『イースⅧ-Lacrimosa of DANA-(ラクリモサ・オブ・ダーナ)スーパープライス』、『イースⅨ-Monstrum NOX-(モンストルム・ノクス)』を引き続き販売した。
また、PlayStation4向けゲームソフト『英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ スーパープライス』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ スーパープライス』を2020年10月に、『那由多の軌跡:改』を2021年6月に発売した。
2021年9月には、壮大なスケールと徹底的にこだわり抜いたストーリーで、多くのユーザーから支持を集めている代表作のひとつ「軌跡」シリーズ最新作、『英雄伝説 黎の軌跡』をPlayStation4向けに発売した。
以上の結果、製品部門の当事業年度の売上高は、6億6700万円(前期比35.9%減)となった。
ライセンス部門
ファルコムのゲームコンテンツ(IP)の様々なプラットフォームへの展開、ファルコムのキャラクターを利用した商品へのライセンス許諾などを行なうライセンス部門では、『イース オリジン スペシャルエディション』や据置型ゲーム機PlayStation4向けに『英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ』英語版、『イースⅨ-Monstrum NOX-』英仏語版を発売した。
Nintendo Switch向けには、『英雄伝説 零(ぜろ)の軌跡:改』『英雄伝説 碧(あお)の軌跡:改』の繁体字中国語版・韓国語版と『英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ』日本語版・英語版、『英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改』『英雄伝説 創(はじまり)の軌跡』の日本語版・繁体字中国語版・韓国語版、『イースⅨ-Monstrum NOX-』日本語版・英仏語版を発売し、PC・Steam向けには、『英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ』のそれぞれ繁体字中国語版・韓国語版と『英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ』日本語版・英語版、『英雄伝説 創の軌跡』の日本語版・繁体字中国語版・韓国語版、『イースⅨ-Monstrum NOX-』日本語版・英仏語版を発売した。
その他、旧タイトルのPCゲーム英語版デジタル販売やオンラインストーリーRPG『英雄伝説 暁の軌跡』、『イースⅧ-Lacrimosa of DANA-』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ』の英仏語版、PlayStation4及びPC向けゲームソフト『東亰ザナドゥeX+(エクスプラス)』英語版のほか、『イース6 Online~ナピシュテムの匣(はこ)~』や[英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ ONLINE』のスマートフォン用アプリ配信契約、『英雄伝説 閃の軌跡シリーズ』TVアニメ化プロジェクトに関する契約などを締結している。
以上の結果、ライセンス部門の当事業年度の売上高は、18億1000万円(前期比24.4%増)となった。