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エヌジェイHD、ゲーム開発案件の中止などで利益減 営業利益3500万円 2022年6月期第1四半期決算

開発案件の中止などによりゲーム事業は減益。モバイル事業は低価格プランの訴求などで販売台数が回復傾向。

株式会社エヌジェイホールディングス(以下、エヌジェイHD)は、2022年6月期第1四半期決算短信[日本基準](連結)を11月11日に発表した。当第1四半期連結累計期間は、売上高30億600万円(前年同期比5.0%増)、営業利益3500万円(同39.2%減)、経常利益3300万円(同30.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1300万円(同45.4%減)となった。

経営成績の説明

当第1四半期連結累計期間のエヌジェイHDは、ゲーム事業においては、高度化する開発タイトルの要求水準とコスト競争力に対応していくため、人的資本力を効果的に発揮すべく、労務面のリスク管理の強化とプロジェクト管理の負荷増加の抑制に取り組むとともに、新規の開発案件及び運営サポート案件の受注活動に注力してきた。モバイル事業においては、来店数の前年割れの傾向が続くなか、イベント出店等の実施により、外出機会に対する顧客接点を確保し、来店の促進に取り組んだ。

この結果、当第1四半期連結累計期間の連結業績については、以下のとおり。

売上高は、ゲーム事業においては、開発案件の中止があったものの、他の受注済み案件の開発進捗により直近四半期とほぼ同水準となった。モバイル事業においては、来店数の前年割れの傾向が続くも、目的来店比率の増加によって、販売台数を維持し、サブブランドや格安SIMの訴求もあって販売台数は前年を上回った。この結果、売上高は、30億600万円と前年同期と比べ1億4200万円(5.0%増)の増収となった。

営業利益及び経常利益は、ゲーム事業においては、開発案件の中止等により売上総利益率の悪化が見込まれることに起因し、利益が減少した。モバイル事業においては、低料金プランの訴求は、将来的な利益低下に繋がる可能性があるものの、サブブランドや格安SIMの価格面での訴求を強化し、足元の利益を確保した。この結果、営業利益は3500万円と前年同期と比べ2200万円(39.2%減)の減益となり、経常利益は3300万円と前年同期と比べ1400万円(30.8%減)の減益となった。

親会社株主に帰属する四半期純利益は1399万円と前年同期と比べ1100万円(45.4%減)の減益となった。

セグメント別の業績は次のとおり。

ゲーム事業
当セグメントにおいては、株式会社ゲームスタジオ、株式会社トライエース、株式会社ウィットワン、株式会社ウィットワン沖縄及び株式会社テックフラッグにてゲームの開発受託及び運営受託等を行なっている。

売上高については、開発案件の中止があったものの、他の受注済み案件の開発進捗により直近四半期とほぼ同水準の結果となり、23億6600万円と前年同期と比べ8900万円(3.9%増)の増収となった。

セグメント利益(営業利益)については、開発案件の中止等により売上総利益率の悪化が見込まれることに起因し、8900万円と前年同期と比べ4900万円(35.6%減)の減益となった。

モバイル事業
当セグメントにおきましては、株式会社ネプロクリエイトにてauショップ等のキャリアショップ及び複数の通信事業者の端末・サービスを取り扱う販売店PiPoPark(ピポパーク)を運営している。

売上高については、来店数の前年割れの傾向が続くも、目的来店比率の増加によって、販売台数を維持し、サブブランドや格安SIMの訴求もあって販売台数は前年を上回った結果、6億2600万円と前年同期と比べ5400万円(9.5%増)の増収となった。

セグメント利益(営業利益)については、低料金プランの訴求は、将来的な利益低下に繋がる可能性があるものの、サブブランドや格安SIMの価格面での訴求を強化し、足元の利益を確保した結果、3200万円と前年同期と比べ2300万円(275.9%増)の増益となった。

その他
当セグメントにおきましては、クレジット決済事業等を行なっている。

売上高については、1600万円と前年同期と比べ100万円以下(1.1%減)の減収となりました。セグメント利益(営業利益)については、800万円と前年同期と比べ500万円(192.8%増)の増益となった。

関連リンク

株式会社エヌジェイホールディングス
2022年6月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2022年6月期第1四半期決算説明資料

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