コンシューマ、音楽映像事業が好調に推移。オンライン事業では、一部の不採算タイトルはサービスの終了を決定。
株式会社マーベラス（以下、マーベラス）は、平成30年3月期第2四半期決算を10月31日（火）に発表した。当期売上高は110億1400万円（前年同期比15.3％減）、営業利益は17億6400万円（同33.9％増）、経常利益17億8400万円（同69.1％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益は12億3600万円（同54.7％増）となった。
経営成績に関する説明
マーベラスグループは、多彩なエンターテイメントコンテンツをあらゆる事業領域において、さまざまなデバイスに向けて展開する「マルチコンテンツ・マルチユース・マルチデバイス」戦略を基軸とした総合エンターテイメント企業として、強力なIPの確立に向けたブランディング戦略・アライアンス戦略・グローバル戦略を積極的に推進し、話題性の高いコンテンツの提供とサービスの強化に取り組んでいると発表。
各セグメントの業績は、以下。
オンライン事業
新作スマートフォン向けゲームアプリ『戦刻ナイトブラッド』を2017年5月29日（月）から、『おそ松さん よくばり！ニートアイランド』を2017年9月19日（火）からサービスを開始。また、『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』『ORDINAL STRATA –オーディナル ストラータ』の事前登録を開始した。
一方、一部の不採算タイトルはサービスの終了を決定し、開発費用を一括計上したと発表。既存の主力タイトル『剣と魔法のログレス いにしえの女神』は、前期と比べて低調に推移したことに加え、新たなテレビCM展開の実施により広告宣伝費が増加したとしているが、新規ユーザーの獲得は好調に推移したとのこと。
上記結果、オンライン事業の売上高は45億7300万円（前年同期比36.9％減）、セグメント利益は4億4100万円（同53.9％減）となった。
コンシューマ事業
自社販売部門では、前期にPS Vita・PS4向けにリリースした『Fate/EXTELLA（フェイト／エクステラ』のNintendo Switch版を国内・北米・欧州向けに、PC版をワールドワイドにリリース。また、同期にリリースした『閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH』を北米・欧州においてリリース。それぞれ、今作に加え、前期にリリースしたタイトルのリピート販売と合わせて好調に推移したとしている。
アミューズメント部門では、稼働中の『ポケモンガオーレ』の夏季商戦のイベントが好調に推移したと発表。
上記の結果、コンシューマ事業の売上高34億9700万円（前年同期比0.4％減）、セグメント利益9億3900万円（同161.5％増）となった。
音楽映像事業
音楽映像制作部門においては、TVアニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』などのパッケージ商品化を行なったほか、TVアニメ『刀剣乱舞-花丸-』Blu-ray・DVD販売が引き続き好調に推移し、これらのタイトルを含めたライブラリ作品の配信・番組販売・商品化といった二次利用収入が引き続き好調に推移したという。
ステージ制作部門では、2017年4月に「ミュージカル『薄桜鬼』原田左之助 篇」「ミュージカル『テニスの王子様』TEAM Live HYŌTEI」、5月に「ミュージカル『テニスの王子様』コンサートDream Live 2017」、「舞台『ジョーカー・ゲーム』」、6月から7月にかけて「舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜」「舞台『東京喰種トーキョーグール』～或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録〜」の公演を実施。第2四半期までに実績を計上したとしている。また、7月から8月にかけて「B-PROJECT on STAGE『OVER the WAVE!』」、7月から10月1日にかけて「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs立海」、9月に「舞台『あんさんぶるスターズ！エクストラ・ステージ』～Judge of Knights～」の公演を実施した。（それぞれ実績は第3四半期計上）。このほか、各シリーズのパッケージ販売、ライブビューイング、国内配信事業などが好調に推移したとしている。
上記の結果、音楽映像事業の売上高29億6200万円（前年同期比31.7％増）、セグメント利益10億300万円（前年同期比72.0％増）となった。2017年5月11日に発表した業績予想から、変更はないとのこと。
関連サイト
株式会社マーベラス公式サイト
平成30年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕（連結）
2018年3月期 第2四半期 決算説明会資料