ゲーム事業において順調に推移したことが利益に寄与。モバイル事業に関しても業績改善の兆し。
株式会社エヌジェイホールディングス（以下、NJHD）は、平成30年3月期第2四半期決算を11月13日（月）に発表し、売上高52億4800万円（前年同期比17.6％増）、営業利益2億9100万円、経常利益2億9200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億5300万円となった。
経営成績に関する説明
当第2四半期連結累計期間の連結業績の売上高に関しては、ゲーム事業において運営案件が順調に推移し、レベニューシェア収益の案件も想定を上回って推移。開発案件も計画どおり進捗し、開発ラインが無駄が少ない高い稼働率を維持したことから、52億4800万円と前年同期と比べ7億8600万円(17.6％増)の増収となった。
営業利益と経常利益は、ゲーム事業の上記の増収要因に加え、第1四半期連結会計期間に納品の案件が複数重なったなかで、開発進捗を順調に進めた結果、想定を上回る利益計上があったことから、2億9100万円の営業利益（前年同期は3億2900万円の営業損失）、2億9200万円の経常利益（前年同期は3億3800万円の経常損失）となった。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、株式会社シェードの株式の譲渡に伴う特別利益5300万円、特別損失1900万円の計上に、法人税等を加減した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億5300万円(前年同期は3億9800万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となった。
セグメント毎の業績は、以下。
ゲーム事業
第2四半期連結累計期間のセグメント売上高は29億2400万円と前年同期と比べ8億5300万円(41.2％増)の増収となった。
セグメント利益については、上記の増収要因に加え、第1四半期連結会計期間において納品の案件が複数重なったなかで、いずれも開発進捗が順調に進んだ結果、想定を上回る利益計上があり、当第2四半期連結会計期間においても開発進捗が順調に推移したことで、4億3200万円のセグメント利益（前年同期は8300万円のセグメント損失）となった。
今期は、株式会社ゲームスタジオ、株式会社トライエース、株式会社ブーム（以下、ブーム）、株式会社エヌジェイワンにてゲームの開発受託及び運営受託等を行なっていたが、セグメントを構成していた株式会社シェードは平成29年9月29日付にて全株式を譲渡、平成29年7月1日をみなし売却日としたことで、第1四半期連結会計期間のみ連結。ブームについては、当第2四半期連結会計期間から連結としている。
人材ソリューション事業
当セグメントにおきましては、株式会社トーテックにて技術の人材派遣及び紹介、携帯ショップに対する人材派遣、並びにゲーム系人材の派遣及び紹介を行なっている。
当第2四半期連結累計期間は、人材の獲得競争が激化するなか、引き続き人材紹介の取り組みを推進。派遣の新規契約獲得にも努めたが、第1四半期連結会計期間における派遣契約の終了や既存派遣者の紹介による契約減少分を、当第2四半期連結累計期間で取り戻す程度の獲得にとどまり、売上高5億7600万円と前年同期と比べ1500万円(2.6％減)の減収となった。
セグメント損益は、人材紹介の強化及び販管費の削減に取り組んだ結果、300万円のセグメント利益（前年同期は1200万円のセグメント損失）となった。
モバイル事業
株式会社ネプロクリエイトにてauショップ及び複数の通信事業者の端末・サービスを取り扱う販売店PiPoPark(ピポパーク)を運営。当セグメントを構成していた株式会社キャリアフリーは、平成29年4月16日付で株式会社ネプロクリエイトを存続会社とする合併により消滅。
当第2四半期連結累計期間においては、auショップ部門は販売台数は堅調に推移。販売店部門は、関西の店舗について損益回復が困難と判断し、4月末にて撤退。首都圏・北関東の店舗は、店舗内のMVNOの取扱ラインアップの充実及び販売強化の結果、販売台数が回復し、業績についても改善がみえるとのこと。
売上高は、関西の販売店撤退の影響により17億3600万円と前年同期と比べ3900万円(2.2％減)の減収となったが、セグメント利益は、販売店部門の業績改善により1100万円のセグメント利益（前年同期は2800万円のセグメント損失）となった。
その他
クレジット決済事業や外食事業等を行なっている。
当第2四半期連結累計期間は、売上高5300万円と前年同期と比べ1300万円(20.8％減)の減収、セグメント損失は400万円（前年同期は500万円のセグメント損失）となった。
平成30年3月期に関する通期の業績見通しは、平成29年8月10日発表の業績予想から変更はないとのこと。
関連サイト
株式会社エヌジェイホールディングス公式サイト
平成30年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
平成30年3月期（第27期）第2四半期決算説明資料