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カヤック、売上・利益ともに過去最高を更新。平成29年12月期第4四半期決算。

リリース遅延による開発費の増加も主力事業が堅調に推移。ゲーム周辺事業を中心とした新規事業も順調。

株式会社カヤックは、平成29年12月期第4四半期決算を2月14日(火)に発表。当期の連結業績は、売上高60億8700万円(前年同期比10.7%増)、営業利益6億7500万円(同5%増)、経常利益7億3700万円(同7.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5億700万円(同6.3%増)となった。

経営成績に関する説明

発展を続けるインターネット環境を背景に、インターネットの広告市場についても前年比13%増の1兆3100億円と順調に拡大を続け、スマートフォンゲームの市場規模の予測も、平成28年度は9450億円、平成29年度は9600億円と成長が見込まれている。

このような事業環境のなかで、カヤックは良質なデジタルコンテンツを多くのユーザーに提供し続けている。なかでも、受託サービスのクライアントワーク、自社サービスのソーシャルゲームおよび「Lobi」の3つは主要サービスとして位置づけ、相互にシナジーをはかりながら事業を進めてきた。

サービス別の売上高の概況は次の通り。

クライアントワーク
クライアントのマーケティング及びブランディングに資する広告を提供。スマートフォンの普及や新たな技術の出現を背景に、WEB領域にとどまらないリアルと連動した案件が増加している。そのようななか、積極的な業務提携を進めながら、VRを利用した案件など、新しい取り組みを行ない事業領域の拡大をはかっている。

以上の結果、クライアントワーク関連の売上高は17億7336万4千円(前年同期比25.5%増)となった。

ソーシャルゲーム
「共闘スポーツRPG」を軸にしたタイトルを展開。「ぼくらの甲子園!」シリーズの最新作『ぼくらの甲子園!ポケット』が順調に推移した。また、組織を拡充するとともに新規開発ラインに積極的に投資し、事業規模の拡大をはかっている。

2017年12月には、『モダンコンバット Versus』の配信を開始。パブリッシングにも新たに挑戦した。

この結果、ソーシャルゲーム関連の売上高は、30億8719万8千円(前年同期比0.7%減)。

Lobi
スマートフォンゲームに特化したコミュニティサービス『Lobi』を運営。コミュニティが求めている機能の拡充に努めながら、『Lobi』と連携するゲームタイトルを増加し、ユーザー数の拡大をはかっている。

現在、ユーザーやコミュニティに焦点を当てた収益構造への転換をはかっており、ゲーム大会の開催を簡単にするトーナメント機能「Lobi Tournament」をリリースした。

この結果、Lobi関連の売上高は4億4627万4千円(前年同期比33.5%減)となった。

その他サービス
平成29年は、ゲーム音楽プロ交響楽団「JAGMO」の公演を5回開催。「プラコレWedding」などの新規サービスも順調に成長を続けている。また、e-Sports事業を営んでいるウェルプレイド株式会社の子会社化により、ゲームの周辺領域のさらなる拡充をはかった。

以上の結果、その他サービス関連の売上高は7億8020万6千円(前年同期比155.7%増)となった。

今後、スマートフォンの世界的な普及、SNSなどのコミュニティツールの拡大、浸透により、デジタルコンテンツ市場は更なる成長期を迎えると思われる。そのなかで、カヤックは「面白い」新規コンテンツを積極的に市場に投入し、収益基盤の拡大に取り組むとのこと。

関連サイト

面白法人カヤック
平成29年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)

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