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オルトプラス、新規ゲームへの開発投資や経費増加で営業損失10.7億円。平成30年9月期第3四半期決算。

他社との協業で複数のゲームを開発中。それらの開発投資に加え、管理費、子会社の活動休止など、経費が収益を上回って推移。

株式会社オルトプラス(以下、オルトプラス)は、平成30年9月期第3四半期決算を8月9日に発表した。当期連結売上高は31億2900万円(前年同期比37%増)、営業損失10億7400万円、経常損失10億8800万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は11億500万円だった。

経営成績に関する説明

ゲーム事業
株式会社集英社との協業タイトルをひとつリリース。運営に関しては、他社が開発・運営をしていたウェブブラウザゲーム1タイトルを取得し、これまで運営受託していた1タイトルを終了した。

当第3四半期連結会計期間末については、自社タイトルと他社との協業をあわせて5タイトル、パブリッシングを1タイトル、運営移管5タイトルの、計11タイトルを運営中。

新規タイトルの開発に関しては、IP保有会社や他の開発会社等との協業により、開発に伴う各種リスクの低減をはかりながら複数タイトルの開発を進めてきた。

ゲーム運営では、業務提携先との協力により効率化を進めるとともに、第2四半期連結累計期間に設立した子会社である株式会社オルトプラス高知でのゲーム運営を開始した。

ゲーム運営事業全般では、6月29日付でグリー株式会社と協業契約を締結したが、同社子会社であるファンプレックス株式会社とゲーム運営業務の委託、または移管に関して協業を進めることで事業における収益の最大化を目指す。

開発事業では、ソーシャルゲーム会社への人材を提供するなど、ソーシャルゲーム会社におけるゲーム資産価値の最大化をはかる各種サービスを拡充することで、案件の獲得を進めてきた。開発事業では、主にベトナムでのオフショア開発や、ゲーム開発で培った技術を利用した新サービスを開発。オフショア開発では、ベトナムの子会社を拠点として、他社ウェブサービスなどの開発受託の案件獲得を進めてきた。

また、業務提携先である韓国NSHC社が開発した、スマートフォンアプリ向け統合セキュリティソリューション「DxShield」の販売を行なった。

運営中のタイトルについては効率化を継続し、売上減少に見合うコスト削減を行なうことで、採算性を維持。

新規タイトルは、他社との協業により、自社が負担する開発費を抑制した。ゲーム支援事業や開発事業は、新規案件の獲得を進めることで、収益増を目指してきた。

全社で人員の適正配置などによる人件費の抑制とともに、各種費用の削減を継続してきたが、現在開発中である複数の新規タイトルの開発費や新規事業等の費用、全社管理費等が、運営タイトル等から得られる収益を上回って推移した。また、為替の変動に伴う為替差損として522万円を計上し、子会社の活動休止に伴う開発支援金返還損失として特別損失2160万円を計上した。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は31億2980万円(前年同期比37%増)、営業損失は10億7470万円(前年同期は2億8586万円の営業損失)、経常損失は10億8836万円(前年同期は2億4476万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は11億544万円(前年同四半期は3億7142万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となった。

資本業務提携関係にあるXPEC Entertainment Inc.(樂陞科技股份有限公司 以下、XPEC社)及び前董事長である許金龍氏に対して、損害賠償請求訴訟の提起を台湾で行なうため、請求債権を保全するために平成30年6月26日付で、XPEC社が保有するオルトプラスの株式を含む振替社債等について仮差押命令を東京地方裁判所で申し立てた。その結果、6月29日付で仮差押決定が下され、これを受けて平成30年7月2日付にて本訴訟を提起した。

業績の見通しのついては、合理的な予想の算定ができないことから開示を見合わせると発表した。

関連サイト

株式会社オルトプラス公式サイト
平成30年9月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
平成30年9月期第3四半期決算説明資料

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