他社との協業で複数ゲームの開発、運営中。ゲーム開発投資や管理費、各事業の損失など、経費が収益を上回って推移。
株式会社オルトプラス(以下、オルトプラス)は、平成30年9月期決算を11月8日に発表。当期の連結経営成績については、売上高は44億8700万円(前期比36%増)、営業損失は13億4900万円、経常損失は13億6100万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は14億200万円だった。
経営成績に関する説明
ソーシャルゲームの新規開発や運営を進めながら、他社が開発、運営中のゲームタイトルの運営受託を進めてきた。
また、ゲーム事業以外では、ベトナム子会社を利用したオフショア開発事業や、ゲーム支援事業を展開し、ゲーム開発や運営で培った開発技術を生かした新規サービスの開発と提供の準備を行なってきた。
ゲーム事業
自社・協業タイトル、パブリッシングタイトル、運営移管タイトルを手掛けているが、自社・協業タイトルでは、開発中であった2タイトル(株式会社集英社との協業1タイトル、株式会社フォワードワークスとの協業1タイトル)をリリース。一方で、1タイトルの運営を終了した。
パブリッシングタイトルについては、2タイトルの運営を終了した。運営移管タイトルでは、2タイトルの運営を終了したが、新しく1タイトルを取得し、4タイトルの運営を受託した。これにより、当連結会計年度末においては、自社・協業6タイトル、パブリッシング1タイトル、運営移管7タイトルを運営中だ。
ゲーム支援事業
ゲーム資産の価値最大化を図るための各種サービスとして、主にソーシャルゲーム会社に対する人材紹介を含めた人材マッチングサービスを提供。各社のニーズを踏まえながら、案件を獲得してきた。
オフショア開発事業
ベトナム子会社の開発体制整備を進めるとともに、日本国内の営業体制と開発サポート体制を強化し、ウェブサービスやアプリなどの開発と運営受託案件の獲得を進めてきた。
新規開発事業
業務提携先である韓国NSHC社が開発したスマートフォンアプリ向け統合セキュリティソリューション「DxShield」の導入営業を進め、従業員間のコミュニケーション活性化を目的とした福利厚生サービス「コミュニティオ(communitio)」を開発してきた。
また、間接部門については、本社オフィス移転による賃借料などの削減や人員の適正配置などによる人件費の増加抑制など、各種費用の削減や増加抑制を進めてきた。韓国子会社の清算や協業先の株式会社scopesの子会社化など、グループ内の再編を進めてきた。
一方で、ゲーム事業における新規タイトルの開発費、ゲーム支援事業、オフショア開発事業、新規開発事業での損失や全社費用が、運営中のタイトルから得られる利益を大きく上回って推移したことで、特別損失として開発支援金返還損失2160万円を計上した。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は44億8716万円(前年同期比36%増)、営業損失は13億4912万円(前期は4億1534万円の営業損失)、経常損失は13億6125万円(前期は3億8041万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は14億212万円(前期は6億559万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となった。