「英雄伝説」シリーズの販売が国内外で好調。ユーザー層拡大を狙い、他社ゲームとのコラボ展開を実施。
日本ファルコム株式会社（以下、日本ファルコム）は、平成30年9月期決算を11月8日に発表した。当期の経営成績については、売上高は23億5700万円（前期比14.7％増）、営業利益は12億9000万円（同33％増）、経常利益は12億9400万円（同33.7％増）、当期純利益は8億3600万円（同30.2％増）だった。
経営成績の概況
当事業年度は据置型ゲーム機PlayStation4（以下、PS4）向けゲームソフト『英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ：改 -Thors Military Academy 1204-（以下、英雄伝説Ⅰ改）』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ：改 -The Erebonian Civil War-（以下、英雄伝説Ⅱ改）』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ -THE END OF SAGA-（以下、英雄伝説IV）』を発売した。
スマートフォンアプリやオンラインゲームなど、引き続き多方面でコンテンツを活用するとともに、ダウンロード販売を強化。その他、コミックなどのメディア展開や他社コンテンツとのコラボレーション企画、音楽ライブのほか、PARCO・LOFTでの期間限定ショップなどの各種イベントを実施し、さまざまな展開を推進した。
以上の結果、当事業年度の売上高は23億5700万円（前期比14.7％増）、営業利益は12億9000万円（同33％増）、経常利益は12億9400万円（同33.7％増）、当期純利益は8億3600万円（同30.2％増）となり、当期純利益は過去最高となった。
部門毎の業績は以下。
製品部門
平成30年3月に「英雄伝説 閃の軌跡」シリーズ第1作目に新機能を追加し、大幅な改良を実施した、はじまりの物語『英雄伝説Ⅰ改』をPS4向けに発売し、4月に、激動の内戦を描くシリーズ第2作『英雄伝説Ⅱ改』も同プラットフォームで発売した。
9月には、エレボニア帝国の結末を描き出す「英雄伝説 閃の軌跡」シリーズ完結編『英雄伝説Ⅳ』を発売し、ユーザーに支持されたことで「英雄伝説 閃の軌跡」シリーズの累計販売本数は150万本を突破した。
上記の結果、売上高は11億2300万円（前期比1.7％減）となった。
ライセンス部門
自社コンテンツのさまざまなプラットフォームへの展開、キャラクターを利用した商品へのライセンス許諾などを行なう本部門では、PS4及びPC向けゲーム『東亰ザナドゥeX＋（エクスプラス）』の英語版を平成29年12月に、携帯型ゲーム機PlayStationVita向けゲームソフト『英雄伝説 空の軌跡SC Evolution』と『英雄伝説 空の軌跡the 3rd Evolution』の繁体字中国語版と韓国語版を、それぞれ平成29年12月と平成30年3月に発売した。
また、PCゲーム英語版ダウンロード販売では『ZWEI!!』と『英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ』をそれぞれ平成30年1月と2月に発売。4月に『イースⅧ―Lacrimosa of DANA―（ラクリモサ・オブ・ダーナ）』の日本語・英語・仏語版をPC向けにリリースし、6月にはNintendo Switchでも発売した。繁体字中国語版と韓国語版では、平成30年8月にはPS4向けゲームソフト『英雄伝説Ⅰ改』と『英雄伝説Ⅱ改』を発売。海外にも広く展開した。
旧タイトルでも、PCゲーム英語版ダウンロード販売のほか、オンラインストーリーRPG『英雄伝説 暁の軌跡』や、『乖離性ミリオンアーサー（株式会社スクウェア・エニックス）』『クルセイダークエスト（NHNエンターテインメント）』『とある魔術の禁書目録 3DRPG（NetEase Games）』『幻想神域」（ZLONGAME.COM LIMITED.）』といった、他メーカータイトルとのコラボレーション展開を行ない、ユーザー層の拡大をはかった。
上記の結果、売上高は12億3400万円（前期比35.2％増）となった。
業績予想は以下の通り。
