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ビーグリー、新規獲得は回復傾向もPR施策不調で営業益68%減の3億円 平成30年12月期第3四半期決算

ビーグリー

海賊版サイト閉鎖以降、新規会員獲得は回復。CMやPRによる売上が伸び悩み減益。業績予想も下方修正。

株式会社ビーグリー(以下、ビーグリー)は、平成30年12月期第3四半期決算を11月14日に発表した。当期の連結経営成績については、売上高は69億400万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は3億300万円(同68.5%減)、経常利益は2億8200万円(同69.6%減)、四半期純利益は1億6900万円(同70.9%減)だった。

経営成績に関する説明

ビーグリーは、独自の良作掘りおこし活動やオリジナル作品の創出などで、他社サービスとの徹底的な差別化を行なっている。また、AI活用による作品レコメンド機能の改善や決済手段の拡充、新刊自動購入機能の導入など、ユーザーにとって使いやすいサービスの改善を継続的に進めている。

コミック配信サービス「まんが王国」では、累計25作品となるオリジナルコンテンツの配信や販促キャンペーンの実施、約50ページ以上が無料で読める「じっくり試し読み」の充実などにより、ユーザーの再訪や課金を促進する施策を行なった。

また、年齢や性別などのユーザー属性に基づく従来のレコメンド機能を改善し、ユーザーの行動情報や作品のあらすじ情報を分析することで“作品のファンになりそうなお客様”を予測し、情報を個別に届けることでパーソナライゼーションの精度を向上する取り組みを推進している。そのほかにも、Apple PayやAmazon Payの導入などの改善を行なったことで、9月には会員登録数150万人を突破した。

新規・周辺ビジネスでは、マンガ家やイラストレーターのための通販サイト「FUNDIY STORE」の取り扱い商品の拡充を継続的に進め、女性向けメディアミックスプロジェクト「遊星高校 天文部」で第1弾オリジナルコミックを配信した。また、複数のスマートフォン向けアプリゲーム制作プロジェクトを推進している。

しかし、2017年夏頃から影響を受けていた海賊版サイト閉鎖以降、新規会員獲得は回復基調であるものの、テレビコマーシャルの効果が限定的であったこと、プロモーションの多様化施策の一部が不調であったことなどで、想定通りに売上を伸ばすことができなかった。

以上の結果、当第3四半期累計期間は、売上高69億431万円(前年同期比1.3%増)、営業利益3億332万円(同68.5%減)、経常利益2億8223万円(同69.6%減)、四半期純利益は1億6905万円(同70.9%減)だった。

業績予想については、下方修正を発表。これに関しては、海賊版サイト閉鎖以降の新規会員獲得は回復基調だったが、テレビコマーシャル効果が限定的であったこと、PRの多様化施策の一部が不調であったことで、売上が想定通りに伸びなかったことによるもの。

その結果、2月13日に公表した予想を下回る見通しになった。修正後の予想は以下。

関連サイト

株式会社ビーグリー公式サイト
平成30年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
業績予想の修正及び役員報酬減額に関するお知らせ

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