想定以上の利益の伸びに、業績の上方修正を発表する一方、特別損益10億円の計上で純損失5億円。
株式会社メディアドゥホールディングスは、2019年2月期第3四半期決算を1月15日に発表した。当期の連結経営成績については、売上高は361億7400万円(前年同期比32.5%増)、営業利益は9億5900万円(同36.5%増)、経常利益は9億4400万円(同51.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純損失は4億8800万円だった。
経営成績に関する説明
メディアドゥグループは、「著作物のデジタル流通」を事業コンセプトに、「ひとつでも多くのコンテンツをひとりでも多くの人へ」をミッションとして、著作物の健全な創造サイクルを実現することを目指している。
著作権法第一条の「著作物は文化の発展に寄与」「著作物の利用と保護の調和」を第一義に、デジタル化された数多くの著作物をより多くの人に届け、その利用における適正な対価を著作者に還元。また新たな著作物が創造されるよう“著作物の健全な創造サイクル”を担うことを目的に事業を展開している。
以上の動きにより、当第3四半期連結累計期間の売上高は361億7486万円(前年同期比32.5%増)、営業利益は9億5901万円(同36.5%増)、経常利益は9億4432万円(同51.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純損失は4億8880万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益3億924万円)だった。
セグメント毎の業績は以下の通り。
電子書籍流通事業
売上高は356億4268万円(前年同期比34.4%増)、セグメント利益は9億6570万円(同36.1%増)だった。
メディア・プロモーション事業
売上高は3億3995万円(前年同期比34.7%減)、セグメント損失は9175万円(前年同期はセグメント損失9710万円)だった。
その他事業
売上高は1億9223万円(前年同期比22.2%減)、セグメント利益は4574万円(同4.8%増)だった。
業績予想については修正を発表。営業利益と経常利益については、海賊版サイト閉鎖以降の回復状況が想定を上回って推移していることで、当初公表していた金額を達成することができ、売上高についても計画を超過して着地する見込み。
一方、親会社株主に帰属する四半期純利益については、2019年2月期第4四半期において、無形固定資産の減損損失として4億8400万円、投融資に関する評価損として4億7800万円、合計9億6200万円の特別損失を計上する見込みと発表。
修正後の予想は以下の通り。
関連サイト
株式会社メディアドゥホールディングス公式サイト
2019年2月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
通期連結業績予想の修正及び特別損失の計上、配当予想の公表に関するお知らせ