フジ・メディアHDの各事業で苦戦も、好調のメディア・コンテンツ事業がその他事業の減益を補い増益。
株式会社フジ・メディア・ホールディングスは、平成31年3月期第3四半期決算を2月5日(火)に発表。当期連結経営成績については、売上高は4485億2900万円(前年同期比6.5%減)、営業利益は216億7900万円(同7.2%増)、経常利益は275億6200万円(同2.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は154億4400万円(同19.1%減)となった。
経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間の売上高については、メディア・コンテンツ事業、都市開発・観光事業、その他事業ともに減収。
営業利益については、メディア・コンテンツ事業の増益が、都市開発・観光事業とその他事業の減益をおぎなったことで、増益となった。
一方、親会社株主に帰属する四半期純利益については、減損損失を計上したことで、前年同期比で減少した。
以上の結果、売上高は4485億2900万円(前年同期比6.5%減)、営業利益は216億7900万円(同7.2%増)、経常利益は275億6200万円(同2.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は154億4400万円(同19.1%減)となった。
セグメント毎の業績は以下。
メディア・コンテンツ事業
株式会社フジテレビジョンに関しては、ネットタイム収入が増収となったが、スポット収入が地区投下量減少の影響もあり減収となり、放送事業の収入は減収となった。
その他事業収入については、イベント事業のシルク・ドゥ・ソレイユの「キュリオス」、映画事業の「劇場版コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―」をはじめとしたヒット作の貢献により、増収となった。
株式会社ニッポン放送は、イベント事業が好調だったが、放送事業やラジオ通販事業が伸び悩んだことで、減収減益となった。
株式会社ポニーキャニオンは、音楽部門、配信などで収益が増加したが、映像部門が苦戦し、売上高全体では減収となった。しかし、原価のコントロールが奏功し営業損失は改善した。
株式会社フジパシフィックミュージックは、著作権使用料収入が減収でしたが、映像制作収入、マネージメント収入などが好調に推移し売上高全体では、増収となりました。利益面では、原価率の悪化が響き減益となりました。
以上の結果、売上高は3923億7000万円(前年同期比1.6%減)、セグメント利益は、172億900万円(同92.4%増)となった。
都市開発・観光事業
株式会社サンケイビルは、オフィス需要が堅調なビル賃貸事業は増収したが、前期にあった資産開発事業における開発物件の販売と再開発事業出資に関する配当等の反動減により、減収減益となった。
株式会社グランビスタホテル&リゾートは、一部ホテルの営業終了や北海道での自然災害の影響等により、減収減益となった。
上記の結果、売上高は521億1600万円(前年同期比32.3%減)、セグメント利益は43億8300万円(同62.6%減)となった。
その他事業
その他事業全体の売上高は142億円(前年同期比2.7%減)、セグメント利益は4億1700万円(同14.5%減)となりました。
関連サイト
株式会社フジ・メディア・ホールディングス公式サイト
平成31年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
平成31年3月期第3四半期決算説明資料