複数の主力ゲームタイトルで増加した広告宣伝費も吸収。いくつかのタイトルではグローバル売上が国内売上を上回るものも。
Klab株式会社は、2018年12月期決算を2月13日(水)に発表。当期連結経営成績については、売上高は326億7300万円(前期比22%増)、営業利益は49億9500万円(同2.1%増)、経常利益は49億9700万円(同3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は25億7000万円(同17.8%減)となった。
経営成績に関する説明
主要ゲームタイトルのひとつである『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』に関しては、5周年やユーザー数全世界4500万達成などのキャンペーンが好評であったが、配信開始後の期間経過にともない売上が減少。
『BLEACH Brave Souls』は、3周年記念キャンペーンや昨年度にから実施した『千年血戦篇』のキャラクター配信などの好調により、日本版とグローバル版ともに過去最高の売上となり、グローバル版については、日本版を上回る売上を計上した。
『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』については6月に配信1周年を迎え、アラビア語やブラジルポルトガル語を加えた9言語で運営し、ユーザー数を拡大。さらに、サッカーワールドカップシーズンにあわせた各国代表の最新公式ユニフォームを着用した選手たちの配信や全世界1500万ダウンロードキャンペーンなどにより、日本版とグローバル版ともに好調な売上を計上。グローバル版については、日本版の売上を上回った。
『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』は、8月に配信1周年を迎え、これにあわせたキャンペーンの実施や商材の配信で、好調な売上を計上。
『幽☆遊☆白書 100%本気(マジ)バトル』については、リリース直後から好調な売上を計上し、App Storeのゲームセールスランキングでは最高16位を記録した。また、リリースから2か月弱で300万ダウンロードを突破した。
売上原価については、前期比28.5%増加の221億2459万円となった。これは主に、ゲーム事業の売上増加に伴う使用料と支払手数料が増加したことになるもの。
また、販売管理費及び一般管理費についても、広告宣伝費の増加により、前期比18.8%増の55億5387万円となった。
その他、当初予定していた収益が見込めなくなった一部ゲームタイトルに関して、ソフトウエア資産の収益性を見直したことによる減損損失や、開発中タイトル『ラピスリライツ』に関するソフトウエア仮勘定を含む固定資産の一部について、今後使用する見込みのない固定資産を除却したことなどにより、特別損失9億5860万円を計上した。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高326億7373万円(前期比22%増)、営業利益49億9526万円(同2.1%増)、経常利益49億9799万円(同3%増)、親会社株式に帰属する当期純利益25億7000万円(同17.8%減)となり、売上高、営業利益、経常利益が過去最高を更新した。