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カヤック、新規タイトルの低迷で6年振りの営業赤字に 平成30年12月期決算

「プラコレWedding」や、eスポーツ関連事業など、新規事業の好調も主力のソーシャルゲームで減収減益。

株式会社カヤック(以下、カヤック)は、平成30年12月期決算を2月14日(木)に発表した。当期の経営成績に関しては、売上高は58億1600万円(前期比4.4%減)、営業損失は3億9100万円、経常損失は3億4700万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億5300万円だった。

経営成績に関する説明

カヤックグループは、より多くのユーザーに楽しんでもらえるよう良質なデジタルコンテンツを提供している。中でも受託サービスであるクライアントワーク、自社サービスのソーシャルゲーム、「Lobi」の3つを主要サービスをして注力し、相互にシナジーをはかりながら事業を進めてきた。

クライアントワーク
新しい技術とアイデアに挑戦し、クライアントとその先のユーザーに新しい体験を提供することで、クライアントのマーケティングやブランディングに資する広告を提供。

スマートフォンの普及や新しい技術の出現を背景に、WEB領域にとどまらないリアルと連動した案件が増加傾向にある中、カヤックでは、積極的に業務提携を進めるとともに、VRやAIを利用した案件などの新しい取り組みを積極的に行なうことで、事業領域の拡大をはかっている。

上記の結果、クライアントワーク関連の売上高は18億2378万円(前年同期比2.8%増)だった。

ソーシャルゲーム
「共闘スポーツRPG」を軸にしたタイトルを展開。『ぼくらの甲子園!ポケット』や『キン肉マン マッスルショット』の2タイトルが、ソーシャルゲーム事業の売上高の大部分を占めている。

2018年は約3年ぶりのオリジナルタイトル『東京プリズン』などの新作をリリースしたが、想定した売上水準に届かずタイトルを終了することになった。

上記の結果、ソーシャルゲーム関連の売上高は23億1093万円(同25.1%減)だった。

Lobi
「Lobi」というスマートフォンゲームに特化したコミュニティ事業を進めている。

連携するタイトル数の増加とコミュニティが求める機能の拡充により、ユーザー数の拡大を目指し、あわせて「Lobi」の強みであるコミュニティやユーザーにより焦点を当てた収益構造への転換をはかっている。

2018年には、トーナメント機能「Lobi Tournament」を使用した大会開催数が898件上った。また、サービス拡充のためにボイスチャット機能の開発を進めた。

上記の結果、Lobi関連の売上高は4億3316万円(同2.9%減)となった。

その他サービス
「プラコレWedding」などの新規サービスが順調に成長を続けている。また、2017年6月にeスポーツ事業を展開するウェルプレイド株式会社を子会社化し、グループ全体としてゲーム周辺領域のさらなる拡充をはかっている。

上記の結果、その他サービス関連の売上高は12億4899万円(同60.1%増)となった。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は58億1686万円(前年同期比4.4%減)、営業損失は3億9151万円(前年同期は営業利益6億7535万円)、経常損失は3億4733万円(前年同期は経常利益7億3763万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は2億5383万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益5億746万円)となった。

関連サイト

株式会社カヤック公式サイト
平成30年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2018年12月期 決算説明会資料

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