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『激突!ブレイク学園』開発者に聞く!【後編・激突力を使いこなせ】

 エイティングからリリースされた『激突!ブレイク学園』。7月にiOS向けにリリースされて、AppStore無料ランキングトップを獲得。続いてAndroid向けにもリリースされ、早々に20万ダウンロードを突破したニューカマータイトルだ。本作を作ったエイティングの開発チームに、注目タイトルのウラ側についてインタビューした様子を、前後編でお送りしよう。

 後編は、世界観から、スタッフおすすめキャラクター、今後のアップデート予定までを突っ込んで聞いた。プレイヤーなら見逃せない情報が満載!
 前編はコチラ<リンク>

株式会社エイティング
 亀井康孝(プロデューサー:写真左)
 島林幸司(ディレクター:写真中央)
 久米啓民(バトルディレクター:写真右)
 (敬称略)
◆「ひと言で言うと『週刊少年エイティング』です」
――『激突!ブレイク学園』の世界観は、スマートフォンゲームの中ではわりに独特ですが、作り手側としてこの世界観を説明すると、どういうもの、というイメージですか?

島林 僕らとしては、少年マンガ的なものを目指したんです。キャラクターもマンガテイストですし、誇張されたものが多いです。社員にもマンガやアニメが好きな人がすごく多くて、そういった人たちの趣味趣向をぶち込んだ結果、少年マンガの王道だったはずが、なぜかいまのようなことになってしまいました(笑)。

亀井 スマートフォンゲームは、いまはファンタジーが多いですけれど、少年マンガが大好きな僕らにしてみれば、王道と言えばバトルものだろう!というノリなんです。僕らなりの王道を考えた結果、学園バトルになったという感じですね。

久米 ひと言で言うと「週刊少年エイティング」ですね(笑)。

――これは、どなたか旗振り役がいらっしゃったんですか?

島林 キャラクターは社内のいろいろなデザイナーが好き勝手に出し合って「こういうキャラはどうだ」「こういう設定はどうだ」と上がってきた感じですね。その時点で、もう超ゴチャゴチャな状態でした(笑)。それをどうやってひとつの世界観にねじ伏せるか、ということで、「激突力」ですべてを説明する世界観になったわけです。このゲームのテイストを方向づけましたね。

――「激突力」、いい言葉を見つけましたね(笑)。

島林 「激突力」という言葉で説明できるな、と思ったところで、亀井にドヤ顔で言いに行きました(笑)。

亀井 最初にあったレギュレーションは、学園もの、キャラクターは派手に、みんな部活に入っている、というくらいで、あとはデザイナーさんの意見を聞いたんです。「じゃあ俺は亀のキャラクターを描くぞ」「俺は牛だ」と出てきて、いや、部活なんだけどって(笑)。

島林 初期の企画の段階から、アメフト部や帰宅部のキャラクターはいましたね。

――初期からいるキャラクターは、レアリティが低くなりがちな感じもしますね(笑)。

島林 世界観が決まった結果、「この方向なら突き抜けていい」というのが明確になったので、キャラクターが立ちやすくなったのはありますね。そこがハッキリしたおかげで、デザイナーが描いてきたイラストに「こんな普通なものはいらない」と言えるようになりました。

――後からできたキャラクターのほうがエッジが立ちやすいわけですね。

島林 何十とキャラクターがいると、その中でも存在感を出さないといけないので、後半になればなるほど、キャラ立ちを考えることになりますからね。

――そうなると、今後、増やしていくのは大変になりそうですね。

島林 最近は、社内でも募集をかけています。

亀井 「キミの考えた部員がゲームに出るよ!」って(笑)。

島林 昔の少年マンガにあった「超人募集」ですね(笑)。社内的にも面白がってくれて、予想以上にたくさん出てきているので、チーム内だけでは出ない発想が上がってきます。今後もどんどん、面白いキャラクターを出していけると思っています。

亀井 キャラクターのデザインは、いまは社内のデザイナーみんなでやっているので、もともとイラストを描いている人もいれば、普段は背景を描いている人もいます。今後キャラクターを増やしていく中では、いろいろなイラストレーターのかたとお話を進めていたりもしますので、発表できる機会もあるかと思います。そこは期待していただければと思いますね。

――本作では、全キャラクターにボイスがついているのも特徴ですね。すでに発表されている人もいますが、どんなボイスアクターのかたがあてられているんですか?

亀井 発表しているところで、ヒロインの天ヶ下伊夜を佐倉綾音さん、ライバルの生徒会長・轟雷山旭を大塚明夫さんにお願いしています。もちろん、今後のアップデートで出てくるメインのボスなどには、また別の声優さんにお願いしてボイスをつけていこうと考えています。いま準備中ですので、これも乞うご期待ですね。

――せっかくなので、お三方に、お気に入りのキャラクターを伺いたいのですが。

亀井 僕は、国立疾風、サッカー部です。ネットでは☆5で最弱だ、なんて声もあるんですけれど、使い勝手はいいんですよ。僕のチームのナンバーワンアタッカーで、リーダースキルも攻撃力1.5倍、さらに進化させてフレンドにも同じキャラクターを入れると、条件なしの普通の攻撃でも1万近く、相性の良い天然属性に当てると2万近くのダメージを出せるようになります。両サイドを情熱属性、真ん中に回復と並べるのが、僕のプレイスタイルです。

 

島林 僕はオーソドックスに、ヒロインで世界征服部の部長、天ヶ下伊夜です。ゲームとして物語や世界観の筋を通してくれているのが、このヒロインです。みんなに好きになってもらえると嬉しいんですけれど、性格にはだいぶクセがありますので、難しいところです(笑)。ヒロインなのにサイコ属性、というのもポイントです。ストーリーを第二章、第三章と公開していけば、もっと魅力が分かっていくのではないかと思います。

 

久米 僕は☆3のキャラクターですけれど、ギャルサーの森田アゲハです。すごく思い入れがあって、デザインには基本的にプロデューサーの亀井のチェックが必要なんですけれど、本当に僕好みのキャラクターを作ってやろうと思って、裏で隠れてこっそり出しました(笑)。結果、怒られたんですけれど。

――能力的にも、リーダースキルの「仲間ターン開始時にチーム全員のHPを5%回復」は結構使えますよね。

久米 ☆5の天ヶ下伊夜や轟雷山旭のリーダースキルともすごく相性が良くて、結構使えるので、ぜひリーダーに置いていただければと思います。

 
◆「通信協力プレイも近々お届けします」
――今後の展開について、どんなイベントが用意されているかを伺えればと思うのですが。

島林 先ほど久米が言った通り「週刊少年エイティング」でやっていくつもりですので、毎週新しいイベント、新しいキャラクターがどんどん登場していくのをお約束したいと思います。僕らはスマートフォンゲームでは新参者なので、他所のほうがサービスがいい、となったらすぐにそっぽを向かれると思います。だから「毎週なんだか変なことが起こっているぞ」と、ユーザーさんからも目が離せない存在にしないといけないんです。前のめりでやっていこうと思いますね。

――ゲームとしては、イベントやドラマの追加が止まらない、というイメージですね。

島林 最初はイベントクエストという形でやっていますが、やはりストーリーの第二章、第三章も、近いうちにみなさんにお届けしたいと思います。早く次に展開していきたいですね。

亀井 9月くらいには、次の第二章を公開したいですね。待ってくださっているユーザーさんがいらっしゃいますから。

島林 ストーリーも、構想としてはもう12章まであります。

――すごい量があるじゃないですか(笑)。

島林 途中で急に9人くらい出てくることがないようにしたいですね(笑)。舞台も、最初はブレイク学園と周辺の第8学区でのお話でしたけれど、第二章以降はどんどん飛び出していこうと思っています。学園ものの枠にとらわれずに、面白いと思ったことは全部やってしまおうと。

――キャラクター数では、目指している規模感はありますか?

島林 現時点(2014年8月前半)で、カードとしては80枚くらい出しているので、12章ということは、その12倍が目標ですね(笑)。他のゲームと比べられたとき、僕らが始まったばかりなのはユーザーさんには関係がないことで、既に僕らのゲームより桁がひとつ、下手をするとふたつ上のゲームもある中、この『激突!ブレイク学園』をやりたいと思ってもらうために、僕らも全力でやっていかないといけないと思います。


▲すでに新キャラクターも続々と登場中。イベントキャラクターを含め、毎週のように追加されているので、パーティ編成のバリエーションも豊富に。

――その他にも、新機能などの開発ロードマップについて、お伺いできる範囲でお聞きしたいのですが。

亀井 一番大きなものでは、通信協力プレイです。開発もだいぶ進んでいますので、近々お届けできるのではないかというところまで来ています。近くの友達と遊ぶだけではなく、遠くの友達とも遊べるようにしていて、遊ぶまでの障壁も低く、できるだけ簡単にバトルに入れるように工夫しています。

――通信プレイは、いまはどうしても求められるところですからね。

亀井 チャット機能についても、すべてキャラクターのボイスをあてています。キャラクターごとに違うボイスがありますので、賑やかに楽しんでいただけるかと思いますね。

島林 遠く離れた人ともプレイできると、ときには険悪になってしまうこともありますけれど、ボイスつきチャット機能を実際にやってみると、笑って許せる感じになれるんですよ。「頑張れ」「ありがとう」にあたるセリフがあるわけですけれど、それぞれのキャラクターにそれを当てはめつつも、全然関係ないことを言ってるケースもあって。笑って遊べる要素もありますので、ぜひプレイしてみて欲しいですね。

――時期的には、いつ頃の予定ですか?

亀井 8月後半から9月に行ければ、と思っています(編注:8月25日、ver.1.1.0で実装済み)。他のゲームについているのに、僕たちのゲームにはついていない機能があると、ユーザーさんからしたら「ついているほうを選ぶ」となってしまうこともあると思うので、後発で出している以上、より頑張らないと、というのは心がけていますね。
――では最後に、今日発言の機会が少なかった久米さんに締めをお願いします!

久米 僕はバトル部分を担当しているわけですけれど、まだ完璧に仕上がっているわけではないんですね。これからユーザーさんの声も取り入れて、もっともっとゲームとして面白いものにしていきますので、いろいろな声をたくさん聞かせていただきたいと思っています。

亀井 バトル部分については言わなくていいの?(笑)

久米 バトル部分では、ステージの変化なども、バンバンつけていきたいですね。いまは盤面が変わらないですけれど、ステージ自体を変化させることができれば、通信協力プレイでも楽しさを提供できると思いますので。

亀井 敵は? ボスとか(笑)。

久米 ボスも、ただ殴ってくるだけじゃなく、いろいろな技を仕掛けてくるような、意外な動きもつけていきたいと思っています。みなさん思った以上に上手くて、ちょっと困っているくらいなので(笑)。

島林 いまはプレイスタイル自体が敵に応じて変わるところまで行っていないので、毎週追加していく中で、いろいろなプレイを求められるようにしてみたいなとは思います。今度はこんな敵が出た、という、まさに少年マンガ的な展開ですね。下手をすると、前の週に出た奴も噛ませ犬レベルになっているかもしれませんよ。このゲームは、どんどんインフレしていきます(笑)。

亀井 それが「週刊少年エイティング」です(笑)。初期キャラクターもどんどん進化していくし、どこまで行くのか、というゲームにしたいですね。

島林 進化の段階はまだ少なめなので、キャラクターも使えるものと使えないものに分かれている印象かもしれませんけれど、キャラクターを使い捨てにはしたくないので、いままでのものにも、その先を用意してあげるつもりです。ボイスもあるし、設定や物語もありますので、新しいクエストやカードの形で、キャラクター自体のファンになってもらえると嬉しいですね。

(2014年8月収録)

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