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コナミHD、人気シリーズの堅調な推移で増収増益 営業利益505億円 2019年3月期決算

コナミ

サッカーや野球を中心とする各シリーズの貢献で売上高と営業利益が増加。eスポーツへの取り組みとしてゲーム大会を各地で開催。

株式会社コナミホールディングス(以下、コナミ)は、2019年3月期決算を5月9日(木)に発表。当期の連結経営成績については、売上高は2625億4900万円(前期比9.6%増)、営業利益は505億2200万円(同11.8%増)、税引前利益は503億1000万円(同12.5%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は341億9600万円(同12.1%増)だった。

経営成績に関する説明

コナミグループの当連結会計年度における経営成績は、デジタルエンタテインメント事業におけるサッカーや野球コンテンツを中心とする各シリーズタイトルが堅調に推移したことで、売上高と営業利益がともに前年同期を上回る実績となった。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は2625億4900万円(前期比9.6%増)、営業利益は505億2200万円(同11.8%増)、税引前利益は503億1000万円(同12.5%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は341億9600万円(同12.1%増)となった。

セグメント毎の業績は以下。

デジタルエンタテインメント事業
モバイルゲームは、グローバル市場において、配信開始から2周年、累計9000万ダウンロードを突破した『遊戯王 デュエルリンクス』が牽引した。

また、テレビCMにあわせた施策を行なった『ウイニングイレブン 2019(海外名:PRO EVOLUTION SOCCER 2019 以下、ウイイレ2019)』も売上を伸長した。

国内市場では、『プロ野球スピリッツA(エース)』が第3四半期に続いて好調を維持しており、『実況パワフルプロ野球』などのタイトルも堅調に推移した。

eスポーツの取り組みとしては、モバイルゲーム『ウイイレ2019』を競技タイトルにした「eJリーグ ウイニングイレブン 2019シーズン」を「公益社団法人 日本プロサッカーリーグ」(Jリーグ)と共同で開催することを発表した。

カードゲームにおいては、「遊戯王オフィシャルカードゲーム」が発売から20周年を迎え、20周年記念商品『遊戯王OCG デュエルモンスターズ 20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION』の発売など、各種施策を展開し、ユーザーから好評を得た。

家庭用ゲームでは、モバイル版と同時にキャンペーンを実施した『ウイイレ2019』のオンラインモード「myClub」が盛り上がった。

eスポーツの取り組みとしては、『ウイイレ2019』の世界選手権「PES LEAGUE WORLD TOUR 2019」の予選大会を各地で開催した。

上記の結果、売上高は1416億9900万円(前期比17.8%増)、セグメント利益は438億3300万円(同17.2%増)となった。

アミューズメント事業
ビデオゲームでは、『麻雀格闘倶楽部 GRAND MASTER』や『ボンバーガール』の稼働が好調に推移し、本格プロ野球カードゲーム『BASEBALL COLLECTION』が順次稼働を開始した。「DanceDanceRevolution」に関しては、誕生20周年を記念したアニバーサリーモデルを発売した。

メダルゲームでは、演出も遊びも大きく進化した超大型プッシャーメダルゲーム『GRANDCROSS LEGEND』、抽選型メダルゲーム『アニマロッタ アニマと雲の大樹』を発売。第2四半期から稼働を開始している『ボンバーマン・ザ・メダル』『カラコロッタ 太陽とひみつの島』などの機器販売が堅調に推移した。

また、新規則に対応したシリーズ最新機種『戦コレ![泰平女君]徳川家康』に続き、『GI優駿倶楽部2』が稼働を開始した。

上記の結果、売上高は278億3700万円(前期比10.6%増)、セグメント利益は84億3400万円(同12.6%増)となった。

ゲーミング&システム事業
スロットマシンでは、「Concerto」シリーズにおいて、65インチの4KウルトラHDディスプレイが特徴の最新筐体『Concerto Opus(コンチェルト オーパス)』の販売が堅調に推移した。その他、新規のアップライト筐体『KX 43(ケイ エックス フォーティースリー)』を市場に投入するなど、商品レンジの拡充
を推進した。

また、コナミグループのアミューズメントマシンで培った経験や技術を活用したフィールド付競馬マルチステーション機『Fortune Cup(フォーチュン カップ)』の設置も進行し、新エンタテインメントの提供により、市場の活性化推進した。

パーティシペーションでは、『Concerto Opus』を主力に、各種ベースゲームに付け加えられるミステリートリガーリンクドプログレッシブの『Treasure Ball(トレジャーボール)』や『Triple Sparkle(トリプルスパークル)』など、ゲームラインアップの拡充に努めた。

カジノマネジメントシステム「SYNKROS(R)」では、海外を就航する大型クルーズ船内のカジノ施設をはじめ、大手オペレーターへの導入が引き続き順調に推移した。

上記の結果、売上高は311億7000万円(前期比5.2%増)、セグメント利益は47億2300万円(同8.2%増)となった。

スポーツ事業
フィットネスでは、“自分史上最高の後ろ姿”がコンセプトの自社開発プログラム「BeautyHip」の提供施設を57施設まで拡大し、10~30代の方を対象に、将来にわたって長く運動を続ける習慣を身に付けてもらうためのきっかけになるよう、お得な利用プラン「U-39」の募集を開始するなど、ユーザーのサポート強化やサービス拡充への取り組みを推進した。

スクールでは、卓球スクールで17施設、トランポリンスクールで3施設をそれぞれ開講するなど、提供施設の充実に向けた展開を進行してきた。

スポーツ関連商品では、コナミスポーツクラブブランドで展開する「コナミスポーツクラブ オリジナル」商品や、「コナミスポーツクラブ セレクション」として展開するコナミスポーツクラブ選りすぐりのブランド商品のラインアップを拡充させるとともに、オンラインショップのデザインを刷新し、使いやすさとサービスの向上に努めてきた。

当第3四半期連結累計期間については、旧施設の退店による影響のほか、度重なる自然災害の影響、フィットネスマシンリニューアルを含む既存施設の環境整備や新規スクール展開のための先行投資などにより売上高とセグメント利益が減少した。

上記の結果、売上高は634億8700万円(前期比3.8%減)、セグメント利益は22億4300万円(同31.1%減)となった。

関連サイト

株式会社コナミホールディングス公式サイト
2019年3月期決算短信〔IFRS〕(連結)
2019年3月期 決算発表資料

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