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ドリコム、新規サービスの開発費用先行で営業損失5億円2019年3月期決算

ドリコム

ゲーム関連は既存ゲームを中心に底堅く推移。「enza」と広告メディアの新規サービスが開発段階により費用先行で利益が減少。

株式会社ドリコム(以下、ドリコム)は、2019年3月期決算を5月13日(月)に発表した。当期連結経営成績については、売上高107億2000万円(前期比18.7%減)、営業損失5億7700万円、経常損失13億4900万円、親会社に帰属する四半期純損失17億1200万円だった。

経営成績に関する説明

エンターテインメントサービス
ゲームの開発・運営をメインに、他社IPゲームやゲームプラットフォーム、オリジナルIPゲームの開発・運営を行なっている。

他社IPゲームについては、注力タイトルのIPゲームアプリシリーズや、2018年11月にリリース2周年を迎えた『ダービースタリオンマスターズ』が既存ユーザーを中心に支持を集め、好調に推移した。

オリジナルゲームについては、配信開始から8年を迎える中、既存ユーザーの満足度維持や向上に焦点を当てたイベント施策を行なったことで、売上水準を維持し、底堅く推移した。

しかし、前連結会計年度において計上されていた開発売上が、リリースに伴い減少したこと、前連結会計年度と当連結会計年度にリリースした新規タイトルで売上寄与が限定的となり、経営資源の選択と集中をはかるため、一部タイトルが配信停止となったことで、前年同期比で売上高が減少した。

利益についても、費用対効果を重視した効率的な広告宣伝施策の展開や全社的なコスト最適化の取り組みによって費用の抑制をはかったが、前連結会計年度と当連結会計年度に配信した新規タイトルの多くで利益寄与が限定的となったこと、新ブラウザゲームサービス「enza」が事業開発段階にあり、同事業向けサービスにおける費用先行が続いたことで、前年同期比で利益が減少し、損失を計上することになった。

以上の結果、セグメント売上高は98億8015万円(前期比19.7%減)、営業損失は3億5581万円(前年同期は3億3651万円の営業利益)となった。

広告メディアサービス
広告代理業務のほか、次世代の主力事業創出を目的とした取り組みの一環である「DRIP(Drecom Invention Project)」のもと、自社が有するインターネットサービスの知見を活かした新規サービスを試験的に立ち上げ、事業化に向けた試行を重ねてきた。

2018年8月に位置情報と3DリアルマップによるARスマートフォンアプリ構築プラットフォーム「AROW」を発表し、12月には同サービスを利用したゲームアプリ『アニマルランランド』をリリースした。

しかし、広告代理業務の売上高の減少と、多くの新規サービスが事業開発段階にあることで、費用先行が続いた。

上記の結果、セグメント売上高は84024万円(前期比6%減)、セグメント損失は2億2164万円(前年同期はセグメント損失1億4592万円)となった。

以上の結果、ドリコムグループの当連結会計年度の売上高は107億2039万円(前期比18.7%減)、営業損失は5億7745万円(前年同期は1億9058万円の営業利益)、経常損失は13億4936万円(前年同期は2911万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は17億1270万円(前年同期は2億400万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となった。

関連サイト

株式会社ドリコム公式サイト
2019年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年3月期決算説明資料

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