スマートフォンアプリ事業の売上増加により増収を達成も、マーケティング活動費用増で経費が増加。
株式会社ガーラ(以下、ガーラ)は、2019年3月期決算を5月10日(金)に発表した。当期連結経営成績は、売上高8億5400万円(前期比4.7%増)営業損失2億5000万円、経常損失2億5000万円、親会社株主に帰属する当期純損失2億8300万円だった。
経営成績に関する説明
ガーラグループでは、「世界No.1 のグローバル・オンライン・コミュニティ・カンパニー」を目指し、オンラインゲーム事業からスマートフォンアプリ事業へ事業主体の移行を進めてきた。
当連結会計年度は、スマートフォンアプリ事業の売上高が前期比で増加したことで売上が増加。
販売費と一般管理費については、前期比でマーケティング活動費用が増えたことで増加した。
以上の結果、当連結会計年度における経営成績については、売上高8億5420万円(前期比4.7%増)営業損失2億5083万円(前期は営業損失2億6091万円)、経常損失2億5080万円(前期は経常損失2億7080万円)、親会社株主に帰属する当期純損失2億8302万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失3億6105万円)となった。
セグメント毎の業績は以下。
日本セグメント
韓国のゲーム開発会社Fox Games Co.,Ltdが開発したスマートフォンゲームアプリ『FOX Flame Of Xenocide-(フォックス)』を連結子会社の株式会社ガーラジャパン(以下、ガーラジャパン)が、2018年12月にリリース。
2018年5月に連結子会社Gala Lab Corp.(以下、Gala Lab)が開発したスマートフォンゲームアプリ『Flyff Legacy(フリフレガシー)』日本語版については、Gala Labのグローバルサービス開始により、パブリッシャーがガーラジャパンからGala Labに変更したことと、2019年3月に『Arcane(アーケイン)』の日本語版サービスが終了したことで、前期比で売上高(内部取引を含む)が減少した。
費用面では、『Arcane(アーケイン)』に係るマーケティング活動費用が前期と比較して減少したことで、販売費と一般管理費が減少した。
上記の結果、売上高は7955万円(内部取引を含む 前期比64.8%減)、セグメント損失は2億3221万円(前期は1億7495万円の損失)だった。
韓国セグメント
スマートフォンアプリ事業において、Gala Labが開発したスマートフォンゲームアプリ『Flyff Legacy』について、2017年1月の韓国語版のサービス提供開始以来、自社の強みであるグローバルなネットワークを活かした多言語展開による配信を行なっている。
2018年5月に開発と運営業務の効率化をはかるため、一部の地域を除いてGala Labが『Flyff Legacy』のグローバルサービスをスタートし、売上高が増加した。
また、連結子会社Gala Mix Inc.が開発した歩数計アプリ『Winwalk(ウィンウォーク)』について、グローバルなネットワークを活かした配信を進めており、2018年9月にドイツやイタリア、アイルランド、スペインの各地域において英語版を、12月にカナダで英語版、2019年3月にベルギーとオランダで英語版とフランス語版を、それぞれリリースした。
2018年9月に連結子会社Gala Connect Inc.が開発したスマートフォンゲームアプリ『SpinClash(スピンクラッシュ)』を、アメリカとカナダ、フィリピンの各地域で英語版の配信を開始した。
一方、オンラインゲーム事業では、Gala Labの主力ゲーム『Flyff Online(フリフオンライン)』をフィリピンで再配信を行ない、配信再開後の売上高は概ね順調に推移し、売上高(内部取引を含む)が増加した。
また、2019年2月にブロックチェーン技術を活かしたブロックチェーンコイン(GXC)をゲーム内アイテム購入や取引で使えるようになった『Flyff Online』のサービス提供に関して、GXC World Pte Ltdと韓国におけるライセンス契約を締結。同作は、2019年2月から韓国で事前登録を受付中。
費用面では、『Flyff Legacy』にかかるマーケティング活動費用が、増加したことで、販売費と一般管理費が増加した。
上記の結果、売上高は8億4102万円(内部取引を含む 前期比22.3%増)、セグメント損失が1858万円(前期は8347万円の損失)となった。