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コナミHD、アミューズメント事業などで製品の投入時期の違いにより減収減益 営業利益100億円 2020年3月期第1四半期決算

コナミ

デジタルエンタテインメント事業が堅調に推移も、他事業のコスト増加や新規サービスの開始により売上や利益が減少。

コナミホールディングス株式会社(以下、コナミ)は、2020年3月期第1四半期決算を8月1日(木)に発表した。当期連結経営成績は、売上高564億5900万円(前年同期比3.4%減)、営業利益100億1500万円(同15.2%減)、税引前四半期利益97億800万円(同18%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益72億8000万円(同12%減)だった。

経営成績に関する説明

コナミグループの当第1四半期連結累計期間における経営成績は、デジタルエンタテインメント事業が引き続き堅調に推移したが、他事業において製品投入時期の違いなどにより減収減益となった。

以上の結果、売上高は564億5900万円(前年同期比3.4%減)、営業利益は100億1500万円(同15.2%減)、税引前四半期利益は97億800万円(同18%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は72億8000万円(同12%減)となった。

セグメント毎の業績は以下。

デジタルエンタテインメント事業
モバイルゲームに関しては、グローバル市場において、『遊戯王 デュエルリンクス』が業績をけん引し、世界累計2億ダウンロードを突破した『ウイニングイレブン 2019(海外名:PRO EVOLUTION SOCCER 2019)』が堅調に推移した。

国内市場では、『プロ野球スピリッツA(エース)』が引き続き好調であり、『実況パワフルプロ野球』などのタイトルも引き続きユーザーに楽しまれている。今期は新しく『ダンキラ!!! – Boys, be DANCING! -』と『Jリーグクラブチャンピオンシップ』をリリースした。eスポーツの取り組みとして、公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)と共同で開催するモバイルゲーム『ウイニングイレブン 2019』を競技タイトルとする「eJリーグ ウイニングイレブン 2019シーズン」の予選大会を開催した。

カードゲームでは、「遊☆戯☆王」シリーズの世界No.1を決めるeスポーツ世界選手権「Yu-Gi-Oh! World Championship 2019」のエリア代表決定戦を世界各地で実施し、コンテンツの活性化を推進した。

家庭用ゲームでは、コナミグループ創業50周年を記念して「アニバーサリーコレクション」シリーズの3作品を発売したほか、対戦型カードゲーム『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ レガシー・オブ・ザ・デュエリスト:リンク・エボリューション』を日本向けに発売し、好調に推移した。野球タイトルについては、2019年でシリーズ25周年を迎えた「実況パワフルプロ野球」シリーズの最新作をNintendo Switch向けに発売し、多くのユーザーにプレイされている。既存タイトルに関しては『ウイニングイレブン 2019』のオンラインモード「myClub」が引き続き利用されている。さらに、eスポーツの取り組みとして『ウイニングイレブン 2019』の世界選手権「PES LEAGUE WORLD TOUR 2019」の決勝大会の開催に加え、「eBASEBALL プロリーグ」については、2019シーズンの開催概要を発表し、注目を集めた。

上記の結果、売上高は315億400万円(前年同期比4.8%増)、セグメント利益は96億9600万円(同6.6%増)となった。

アミューズメント事業
ビデオゲームでは、オンライン対戦麻雀ゲーム「麻雀格闘倶楽部」シリーズの最新作『麻雀格闘倶楽部 GRAND MASTER』や、家庭用ゲームで好評の「ボンバーマン」のゲーム性をベースに、チームバトルの要素を加えたオンライン型陣取り合戦が楽しい『ボンバーガール』が好調に稼働しているほか、「DanceDanceRevolution」誕生20周年を記念したアニバーサリーモデルが順次稼働している。

当第1四半期連結累計期間においては、製品の投入時期の違いから減収減益となった。

上記の結果、売上高は32億6100万円(前年同期比50.6%減)、セグメント利益は5億3900万円(同71.1%減)となった。

ゲーミング&システム事業
スロットマシンに関しては、『Concerto Crescent(コンチェルト クレセント)』『Concerto Stack(コンチェルト スタック)』をはじめとする「Concerto」シリーズにおいて、65インチの4KウルトラHDディスプレイが特徴の最新筐体『Concerto Opus(コンチェルト オーパス)』を、北米市場を中心に販売したほか、新たに中南米・欧州市場にも展開した。また、新規のアップライト筐体『KX 43TM(ケイ エックス フォーティースリー)』を市場に投入するなど、商品レンジの拡充を推進した。オセアニア市場においては、昨年度に市場投入した『All Aboard(オール アボード)』が高稼働を維持し、引き続き堅調に推移した。

なお、当第1四半期連結累計期間においては、前年同期に納入した利益率の高い大口案件の反動減に加え、パーティシペーションにおけるスロットマシン設置台数の増加に伴いコストが増加した。

上記の結果、売上高は68億2500万円(前年同期比7.3%増)、セグメント利益は1億5900万円(同81.7%減)となった。

スポーツ事業
フィットネスでは、新しく利用を開始されるお客様向けにトレーニングのサポート、カウンセリング、効果測定を通して、ユーザーへの最適な利用方法を提案する「スタート応援会員」が好評を博しており、長く利用してもらうためのサポート強化に取り組むと共に、パーソナルプログラムを気軽に体験できるようにするなど、より充実したフィットネスライフを提供するためのサービス向上に取り組んだ。

スクールでは、よりきめ細やかな指導により、スイミングの上達を目指したいという子供向けのニーズに応え、元競泳日本代表の当社社員がコーチとして直接指導する「少人数制スイミングスクール」を都内2施設で開講した。

また、内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部が推進する認証制度「beyond2020マイベストプログラム」の認証を、「コナミスポーツクラブ・マイベストチャレンジ応援プログラム」にて取得し、スイミング、卓球、ゴルフの3種目で “マイベスト” を目指す一人ひとりの方の取り組みを、長年のスポーツクラブ運営で培ったノウハウと豊富な知識を持つインストラクターによる指導を通じて、支援していく。

上記の結果、売上高は152億2800万円(前年同期比3.7%減)、セグメント利益は5億5200万円(同42.9%減)となった。

関連サイト

コナミホールディングス株式会社公式サイト
2020年3月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2020年3月期第1四半期 決算発表資料

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