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C&R社、新作ゲームの開発長期化も増収増益 営業利益12億円 2020年2月期第2四半期決算

クリークアンドリバー

業界未経験者のための育成機関を立ち上げ、業界の人材不足に対応。『パレットパレード』の開発長期化で収益が下回るも9月19日に配信開始。

株式会社クリーク・アンド・リバー社(以下、C&R社)は、2020年2月期第2四半期決算を10月3日(木)に発表。当期の連結経営成績は、売上高165億1200万円(前年同期比11.4%増)、営業利益12億6500万円(同0.1%増)、経常利益12億6800万円(同1.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億9100万円(同7.2%増)だった。

経営成績に関する説明

当第1四半期連結累計期間のゲーム分野においては、制作スタジオでの制作受託案件や、CREEK & RIVER KOREA Co., Ltd.など、海外と連携した共同開発やIP(知的財産)を活用した自社開発を推進。

制作スタジオでは、ゲームの演出効果を高める「VFX」や世界観を左右する「シナリオ」等、ゲーム開発のキーとなるメンバーが多数所属し、コンシューマーやアミューズメント、ソーシャルゲーム分野の受託開発や運営を進めている。また、制作スタジオを核に、「クリエイティブ・アカデミー」や「TECH STADIUM」といった業界未経験者のための育成機関を立ち上げ、人手不足といわれているゲーム業界のニーズに着実に対応している。

2018年7月にシリコンスタジオ株式会社から、新設分割によりコンテンツ事業の一部を承継し、株式取得により連結子会社化した株式会社クレイテックワークスのゲームコンテンツ開発における高い技術力と、自社のクリエイティブ・ノウハウとの融合を進めて受託開発を強化し、スマートフォン向け芸術家育成タイムライズゲーム『パレットパレード』を開発中。しかしながら、開発期間が長期化したことにより、収益が前年同期を下回った。

さらに、eスポーツなどのイベント事業への取り組みも強化しており、2019年5月には株式会社ポケモンと120社の参加企業を集めて、Nintendo Switch用ソフト『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ、Let’s Go! イーブイ』とポケモンカードゲームを競技タイトルにしたイベント「ポケモン企業対抗戦」を共同開催した。

その他にも、アニメやゲームなどの人気コンテンツとのコラボレーションイベント「アトラクションフェスタ」を首都圏各所で開催し、知財流通とイベント運営という新たな収益モデルを確立した。

韓国のゲームライセンスを世界で展開する韓国の現地法人CREEK & RIVER KOREA Co., Ltd.(以下、CREEK & RIVER KOREA)に関しては、2019年春配信予定であったスマホゲーム『Ceres M』や『三国志無限大戦』の準備が整わず、収益化が遅れているが、今期中の配信を目指して、各国パブリッシャーと調整中だ。

当第2四半期連結累計期間の売上高については、各セグメントにおいて前年同期比内外の二桁成長を実現し、順調に推移した。

利益面では、各セグメントにおける既存事業の強化や新規事業の立ち上げ等に伴う戦略的な人員増強、2018年10月に実施した東京エリアにおけるグループ拠点の移転、集約に伴う販売管理費の増加に加え、CREEK & RIVER KOREAの配信延期や、ゲーム『パレットパレード』の開発期間の長期化という要因を吸収し、前年同期を上回る結果となった。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高165億1200万円(前年同期比11.4%増)、営業利益12億6500万円(同0.1%増)、経常利益12億6800万円(同1.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億9100万円(同7.2%増)となった。

関連サイト

株式会社クリーク・アンド・リバー社公式サイト
2020年2月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年2月期第2四半期決算説明会資料

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