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ヴィレヴァン、在庫消化に継続的に取り組んだものの減収減益 営業利益約2億円 2020年5月期第1四半期決算

ヴィレヴァン

仕入のコントロールや経費削減に取り組むも各事業で減収減益。海外店舗を閉鎖し、今後は会社清算へ向けた手続を進行。

株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(以下、ヴィレヴァン)は、2020年5月期第1四半期決算を10月15日に発表した。当期連結経営成績は、売上高82億3200万円(前年同期比1.1%減)、営業利益1億8200万円(同8.4%減)、経営利益1億8500万円(同14.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億2400万円(同30.0%減)だった。

経営成績に関する説明

ヴィレヴァングループは消費者の期待に応えるべく、新たな来店動機の創造としてリアルやネットの境界線をなくし、「モノ」販売だけではなく「コト」も含めた情報や体験を提供できるよう事業を展開。

また、販売費や一般管理費の削減、たな卸資産のコントロール、店舗企画商品のWEB販売などを継続的に取り組んできた。

店舗数については、直営店3店を新規出店し、直営店2店、FC店1店を閉鎖したことで、当第1四半期連結会計期間末の店舗数は、直営店341店、FC店5店の合計346店となった。

売上総利益については、仕入のコントロール、アウトレット店舗での在庫の消化に継続的に取り組んできたが、前年同四半期比で4300万円の減益となり、営業利益や親会社株主に帰属する四半期純利益についても減少した。

以上の結果、売上高は82億3200万円(前年同期比1.1%減)、営業利益は1億8200万円(同8.4%減)、経営利益は1億8500万円(同14.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億2400万円(同30.0%減)となった。

セグメント毎の業績は以下。

ヴィレッジヴァンガード
各店舗では、書籍やSPICE(雑貨類)、ニューメディア(CD・DVD類)、食品、アパレルなどの商材を融合させ、店舗独自の「提案」を展開。主な業態店舗としては、「遊べる本屋」から「コト」も含め取扱分野を広げた「ヴィレッジヴァンガード」、大人も楽しめる空間を演出したライフスタイルショップ「new style」、アウトレット業態「Vintage Vanguard」などを運営している。

当第1四半期連結累計期間の業績については、売上高は80億3000万円と前年同四半期比で9600万円の減収(1.2%減)となった。売上総利益については、仕入のコントロール、アウトレット店舗での在庫の消化に継続的に取り組んだが、売上総利益は30億3100万円と前年同四半期と比べ3300万円減益(1.1%減)となった。

販売費や一般管理費の削減に継続的に取り組んでいるが、営業利益は1億8500万円と前年同四半期と比べ1200万円の減益(6.2%減)となった。

その他
株式会社Village Vanguard Webbedは、日本国内でオンラインでの書籍やSPICE、ニューメディアを販売。取扱商品としては、クリエーターが作成した商品やアーティストとのコラボ商品など、面白味のある商品を取り扱っている。

また、海外事業として海外子会社を2社展開しているが、比利缇卡(上海)商贸有限公司については、2016年3月末をもって店舗を閉鎖、TITICACA HONGKONG LIMITEDについても2017年6月末をもって店舗を閉鎖した。今後は順次、会社清算へ向けた手続を進めていく。

子会社(株式会社Village Vanguard Webbed及び海外子会社2社)の当第1四半期連結累計期間の業績については、売上高は2億100万円と前年同四半期と比べ500万円の増収(2.7%増)となり、営業損失は300万円となった。

関連サイト

株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション公式サイト
2020年5月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年5月期第1四半期決算説明資料

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