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マーベラス、営業利益や経常利益が前年同期比半減も営業利益12億円 2020年3月期第2四半期決算

マーベラス

オンライン事業は不採算タイトルの整理で利益率が向上。新作ゲーム『ルーンファクトリー4スペシャル』『DAEMON X MACHINA』は好調に推移。

株式会社マーベラス(以下、マーベラス)は、2020年3月期第2四半期決算を10月31日(木)に発表した。当期連結累計経営成績は、売上高108億3600万円(前年同期比18.6%減)、営業利益12億6400万円(同54.3%減)、経常利益12億4700万円(同56.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益7億4300万円(同61.7%減)だった。

経営成績に関する説明

マーベラスグループは、多彩なエンターテイメントコンテンツをあらゆる事業領域において、さまざまなデバイス向けに展開する「マルチコンテンツ・マルチユース・マルチデバイス」戦略を基軸とした総合エンターテイメント企業として、強力なIPの確立に向けたブランディング戦略、アライアンス戦略、グローバル戦略を積極的に推進。話題性の高いコンテンツの提供とサービスの強化に取り組んできた。

オンライン事業
リリースから2年目の『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』が堅調に推移したが、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』をはじめとする長期運営タイトルの売上が減少した。

スマートフォン向けの新作タイトルに関しては、「ログレス」シリーズの最新作『ログレス物語(ストーリーズ)』を9月18日に、中国発の弾幕シューティングRPG『ガール・カフェ・ガン』を9月20日にリリースした。しかし、両タイトル共に9月中旬以降の配信であったため、当第2四半期連結累計期間中の収益貢献は限定的であった。

一方で、前期に実施したオンライン事業の構造改革により費用面が改善されたほか、不採算タイトルを整理したことで利益率が向上した。

上記の結果、売上高は35億5300万円(前年同期比20.7%減)、セグメント利益は5億円(同37.2%増)となった。

コンシューマ事業
ゲームソフト販売部門では、2012年にニンテンドー3DS向けに発売した『ルーンファクトリー4』をNintendo Switch向けにリマスターした『ルーンファクトリー4スペシャル』を7月25日に発売し、好調なセールスを記録した。同じくNintendo Switch向けの完全新作アクションゲーム『DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)』を9月13日に全世界同時発売し、好評を博した。

アミューズメント部門においては、キッズアミューズメントマシン『ポケモンガオーレ」が稼動開始から4年目に入ったが、引き続き好調に推移した。また、マーベラス初のアミューズメント施設向けリズムゲーム『WACCA』の稼働を7月に開始した。

しかしながら、前期の第2四半期に実施したソフトウェア資産等の売却による一時収入からの反動減が前年同期比において大きく影響した。

上記の結果、売上高は52億4100万円(前年同期比8.3%減)、セグメント利益は8億7500万円(同57.0%減)となった。

音楽映像事業
音楽映像制作部門に関しては、TVアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』と2019年3月公開の『映画プリキュアミラクルユニバース』のパッケージ商品化を行なった。

ステージ制作部門では、シリーズ最新作の「舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ」と「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学vs立海 前編」「『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Destruction x Road~」を公演し盛況となったが、収益計上はいずれも第3四半期に計上される。

その他、松本零士氏の作品「スタンレーの魔女」を原作とした舞台公演を行ったほか、「舞台『K』」「ミュージカル『薄桜鬼 志譚』」「ミュージカル『憂国のモリアーティ』 」のブルーレイとDVDを発売した。

上記の結果、売上高は20億5900万円(前年同期比34.1%減)、セグメント利益は6億1600万円(同40.9%減)となった。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高108億3600万円(前年同期比18.6%減)、営業利益12億6400万円(同54.3%減)、経常利益12億4700万円(同56.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益7億4300万円(同61.7%減)となった。

関連サイト

株式会社マーベラス公式サイト
2020年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
020年3月期第2四半期決算説明会資料

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