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コナミHD、アミューズメント事業の製品投入時期の違いから減収減益 営業利益209億円 2020年3月期第2四半期決算

コナミ

モバイルゲームは『デュエルリンクス』がけん引。デジタルエンタテインメント事業は家庭用ゲームの発売等で第3四半期以降に貢献予定。

コナミホールディングス株式会社は、2020年3月期第2四半期決算を10月31日(木)に発表した。当期連結累計経営成績は、売上高1210億8900万円(前年同期比0.9%減)、営業利益209億2200万円(同16.4%減)、税引前四半期利益204億400万円(同18.2%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益152億100万円(同11.6%減)だった。

経営成績に関する説明

当第2四半期連結累計期間の経営成績は、主にアミューズメント事業における前年同期との製品投入時期の違いなどから、減収減益となった。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1210億8900万円(前年同期比0.9%減)、営業利益は209億2200万円(同16.4%減)、税引前四半期利益は204億400万円(同18.2%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は152億100万円(同11.6%減)となった。

セグメント毎の業績は以下。

デジタルエンタテインメント事業
モバイルゲームに関しては、グローバル市場において『遊戯王 デュエルリンクス』がけん引した。また、「Frogger(フロッガー)」シリーズ最新作『Frogger in Toy Town』をApple Arcadeにて配信した。

国内市場では、『プロ野球スピリッツA』が好調を維持しているほか、「実況パワフルプロ野球」などのタイトルも引き続き楽しまれている。

eスポーツの取り組みに付いては、モバイルゲーム『ウイニングイレブン 2019』を競技タイトルにした「eJリーグ ウイニングイレブン 2019シーズン」の決勝大会を、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)と共同開催した。

カードゲームでは、「遊☆戯☆王」シリーズの世界No.1を決めるeスポーツ世界選手権「Yu-Gi-Oh! World Championship2019」の決勝大会をドイツで開催した。

また、家庭用ゲームでは、対戦型カードゲーム『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ レガシー・オブ・ザ・デュエリスト:リンク・エボリューション』を欧米やアジア地域向けに発売した。

野球タイトルについては、シリーズ15周年を迎えた「プロ野球スピリッツ」シリーズの最新作『プロ野球スピリッツ2019』を発売し、9月に発売した『eFootball ウイニングイレブン 2020』では、好評の「myClub」モードに加え、参加者が2つの勢力にわかれて配線する新オンラインイベント「Matchday」を毎週開催し、新しい楽しみ方を提供している。

加えて、「魂斗羅(コントラ)」シリーズの最新作『CONTRA ROGUE CORPS(魂斗羅 ローグ コープス)』を発売した。

当第2四半期連結累計期間では、家庭用ゲームの製品投入時期が異なることにより減益となったが、第3四半期以降に利益貢献すると公表した。

上記の結果、売上高は669億8200万円(前年同期比0.2%増)、セグメント利益は187億3200万円(同8.3%減)となった。

アミューズメント事業
ビデオゲームでは、オンライン対戦麻雀ゲーム「麻雀格闘倶楽部」シリーズの最新作『麻雀格闘倶楽部 GRAND MASTER』や、家庭用ゲーム「ボンバーマン」のゲーム性をベースにチームバトルの要素を加えた『ボンバーガール』が好調に稼働している他、「DanceDanceRevolution」誕生20周年を記念したアニバーサリーモデルが順次稼働している。

メダルゲームにおいては、「FEATURE PREMIUM」シリーズの最新作『GⅠ優駿倶楽部』や、剣と魔法の世界を舞台にしたダンジョンメダルRPG「エルドラクラウン」シリーズの最新作『エルドラクラウン 紅蓮の覇者』が稼働を開始した。

プライズゲームにおいては、ベルトコンベアを使用した遊びが新しい「トレジャーロード」の稼働が開始した。また、「麻雀格闘倶楽部」シリーズ最新機種『麻雀格闘倶楽部参』を発売した。

回復基調にあるものの当第2四半期連結累計期間に関しては、製品の投入時期の違いから減収減益となった。

上記の結果、売上高は90億900万円(前年同期比20.6%減)、セグメント利益は15億6000万円(同49.3%減)となった。

ゲーミング&システム事業
スロットマシンに関しては、新規のアップライト筐体「KX 43TM」の販売が堅調に推移した。また「Concerto」シリーズでは『Concerto Opus』をはじめ、『Concerto Crescent』『Concerto Stack』を、北米市場を中心に発売したほか、オセアニア・中南米・欧州市場にも展開した。

特にオセアニア市場においては、2018年度に市場投入した『All Aboard』や『Money Trails』などのゲームが高稼働を維持したことで、好調に推移した。

パーティシペーションでは、『Concerto Opus』を主力に、各種ベースゲームに付け加えられるミステリートリガーリンクドプログレッシブの『Treasure Ball』や『Triple Sparkle』など、ゲームのラインアップを拡充させることで収益が安定した。

カジノマネジメントシステムでは、世界各地を就航する大型クルーズ船内のカジノ施設をはじめ、大手オペレーターへの「SYNKROS」導入が引き続き順調に推移した。

上記の結果、売上高は148億6500万円(前年同期比16.2%増)、セグメント利益は16億5200万円(同4.1%増)となった。

スポーツ事業
フィットネスでは、新しく利用するユーザー向けにトレーニングのサポート、カウンセリング、効果測定を通して、最適な利用方法を提案する「スタート応援会員」をはじめ、長期利用してもらうための各種サポート、サービスを強化した。

スクールでは、よりきめ細やかな指導により、スイミングの上達を目指したいという子供向けのニーズに応え、元競泳日本代表の社員がコーチとして直接指導する「少人数制スイミングスクール」を都内2施設で開講した。

また、内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部が推進する認証制度「beyond2020マイベストプログラム」の認証を、「コナミスポーツクラブ・マイベストチャレンジ応援プログラム」に加え、協業先との共同プログラム「コナミスポーツクラブ×FiNCマイベスト宣言応援プロジェクト」にて追加取得し、“マイベスト”を目指す一人ひとりの方の取り組みを、長年のスポーツクラブ運営で培ったノウハウと豊富な知識を持つインストラクターによる指導を通じて支援していく。

受託事業では、新しく町田市立総合体育館(東京都町田市)、大分県立武道スポーツセンター(大分県大分市)、くさつシティアリーナ(滋賀県草津市)の業務受託運営を開始した。

しかしながら、直営施設の退店や自然災害の影響などにより当第2四半期連結累計期間は減収減益となった。

上記の結果、売上高は310億6100万円(前年同期比3.0%減)、セグメント利益は14億7400万円(同21.0%減)となった。

関連サイト

コナミホールディングス株式会社公式サイト
2020年3月期 第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2020年3月期第2四半期 決算発表資料

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