「軌跡」シリーズ生誕15周年に関連して各種イベントを開催。中国や韓国に向けて「閃の軌跡」「イース」などの翻訳版を販売。
日本ファルコム株式会社(以下、日本ファルコム)は、2019年9月期決算を11月7日(木)に発表した。当期経営成績は、売上高24億5400万円(前期比4.1%増)、営業利益14億7000万円(同13.9%増)、経常利益14億7200万円(同13.7%増)、当期純利益10億600万円(同20.2%増)だった。
経営成績に関する説明
当事業年度は、PlayStation4(以下、PS4)向けゲームソフト『イース セルセタの樹海:改』と『イースⅨ-Monstrum NOX-(モンストルム・ノクス)』を発売した。
また、スマートフォンアプリやブラウザゲームなど、引き続き多方面で自社IPコンテンツを活用するとともに、ダウンロード販売の強化を引き続き実施した。
その他、コミックなどのメディア展開や他社コンテンツとのコラボレーション企画、音楽ライブのほか、2019年に「軌跡」シリーズ生誕15周年を迎えるにあたり各種イベントを行なうなど、多様な展開を推進した。
利益については、営業利益、経常利益、当期純利益ともに過去最高を記録した。
以上の結果、売上高は24億5400万円(前期比4.1%増)、営業利益は14億7000万円(同13.9%増)、経常利益は14億7200万円(同13.7%増)、当期純利益は10億600万円(同20.2%増)となった。
セグメント毎の業績は以下。
製品部門
2018年12月にPS4向けゲームソフト『イースⅧ-Lacrimosa of DANA- クリスマスGiftパッケージ』を、2019年5月には『イース セルセタの樹海:改』、6月には『イースⅧ-Lacrimosa of DANA-スーパープライス』を発売した。
2019年9月には、1987年に第1作を発売して以来、アクションRPGの金字塔として数多くのファンに愛され続けている代表作のひとつ「イース」シリーズ最新作『イースⅨ-Monstrum NOX-』をPS4向けに発売した。
上記の結果、売上高は8億1100万円(前期比27.8%減)となった。
ライセンス部門
ライセンス部門では、PS4向けゲームソフト『英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ』繁体字中国語版と韓国語版を2018年11月に、『英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改-Thors Military Academy 1204-』と『英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改-The Erebonian Civil War-』の2作品をセットにしたお買い得パッケージ商品『閃の軌跡エントリーパック』繁体字中国語版と韓国語版を2019年1月に発売した。
3月にはPS4向けゲームソフト『英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ-THE END OF SAGA-』繁体字中国語版及び韓国語版や、『英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改-Thors Military Academy 1204-』英語版を、6月には『英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改-The Erebonian Civil War-』英語版を発売した。
7月には、中国地域にてスマートフォン向けストーリーRPG『英雄伝説 星の軌跡』を、9月には新作MMORPG『空の軌跡』をリリースした。
また、中国のLinekong Entertainment Technology Co., Ltd.と『イースⅧ-Lacrimosa of DANA-(ラクリモサ・オブ・ダーナ)』スマートフォン用アプリの全世界配信契約を締結しているほか、新規ライセンス案件の契約締結も進んでいる。
旧タイトルのPCゲーム英語版ダウンロード販売やオンラインストーリーRPG『英雄伝説 暁の軌跡』、Nintendo Switch向けゲームソフト『イースⅧ-Lacrimosa of DANA-』のほか、『ラングリッサーモバイル』などのゲームタイトルとのコラボ展開を行ない、ユーザー層を拡大した。
その他、累計販売本数430万本を突破している「軌跡」シリーズに関しては、2019年で生誕15周年を迎えるにあたり、期間限定ショップやコラボカフェなどのイベントの開催、グッズ販売など、様々な展開を進めた。
上記の結果、売上高は16億4200万円(前期比33.1%増)となった。