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IGポート、映像制作や版権事業の好調で黒字回復 営業利益3億円 2020年5月期第2四半期決算

IGポート

書店向け出版が減少も、マンガドアなど電子書籍が売上好調。将来の版権獲得に向けて大型作品への先行投資も継続。

株式会社IGポート(以下、IGポート)は、2020年5月期第2四半期決算を1月14日(火)に発表した。当期連結累計経営成績に関して、売上高は43億6700万円(前年同期比8.8%増)、営業利益は3億1500万円、経常利益は3億1300万円、親会社に帰属する四半期純利益は1億7800万円だった。

経営成績に関する説明

IGポートグループは、アニメ作品の企画、制作を行なう映像制作事業、コミック雑誌などの企画、製造、販売及び電子コミックスの配信を行なう出版事業、作品の二次利用による印税や収益分配金などを得る版権事業に取り組んでいる。

上記の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は43億6719万円(前年同期比8.8%増)、営業利益3億1561万円(前年同期は2億5595万円の営業損失)経常利益は3億1317万円(前年同期は2億5663万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億7852万円(前年同期は2億7027万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となった。

セグメントの経営成績は次のとおり。

映像制作事業
劇場用アニメ『キミだけにモテたいんだ。』、テレビ用アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス 3」「歌舞伎町シャーロック」「ヴィンランド・サガ」など、その他ビデオ用アニメ、ゲーム用・遊技機用のアニメを制作した。

CG制作費や外注費の高騰、制作期間の長期化により、厳しい状況が続いているが、当第1四半期より納品した一部作品については改善がみられ、黒字化を達成している。

上記の結果、売上高は28億7375万円(前年同期比8.3%増)、営業利益は1億7279万円(前年同期は2億6165万円の営業損失)となった。

出版事業
月刊誌「コミックガーデン」、コミックス『魔法使いの嫁 12巻」『リィンカーネーションの花弁 10巻」『ドラゴン、家を買う。5巻』など、定期月刊誌6点、新刊コミックス・書籍53点を刊行した。既刊コミックスの「リィンカーネーションの花弁」と「転生貴族の異世界冒険録」に関しては特に販売好調だった。

コミックスの販売月の変更により書店向け出版売上が前年同期と比較すると減少したが、電子書籍の売上は順調に推移している。

2018年3月にサービスを開始したマンガドア(マンガ配信)のWEB版は、2019年9月に単月で黒字となった。WEB版の黒字化を受けて、さらなる事業拡大に向けてアプリ版をリリースし先行投資が続いている。

上記の結果、売上高は6億8982万円(前年同期比27.7%増)、営業利益は6344万円(同5.0%増)となった。

版権事業
「進撃の巨人」「銀河英雄伝説 Die Neue These」「宇宙戦艦ヤマト」「サイコパス」などのタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上した。

将来の版権収入を獲得するため大型作品への投資を行なっている。一方で、前年同期と比較し映像マスター及びコンテンツ資産の減価償却費が減少した。

上記の結果、売上高は6億8580万円(前年同期比3.5%減)、営業利益は1億5698万円(前年同期は3798万円の営業損失)となった。

その他事業
雑誌のイラスト描きやキャラクターの商品販売、スマートフォン向けアプリ等を展開した。

上記の結果、売上高は1億1780万円(前年同期比7.2%増)、営業損失は2484万円(前年同期は3234万円の営業利益)となった。

関連サイト

株式会社IGポート公式サイト
2020年5月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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