サイトアイコン オタク産業通信 :ゲーム、マンガ、アニメ、ノベルの業界ニュース

ネクソン、韓国で主要タイトルの好調も中国で大幅減収 営業利益945億円 2019年12月期決算

ネクソン

モバイルタイトル『KartRider Rush Plus』の好調も主力タイトル『アラド戦記』の収益減が業績に影響。

株式会社ネクソン(以下、ネクソン)は、2019年12月期決算(連結)を2月13日(木)に発表した。当連結会計年度の売上収益は2485億4200万円(前期比2.0%減)、営業利益は945億2500万円(同3.9%減)、税引前当期利益は1219億6800万円(同3.9%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1156億6400万円(同7.4%増)となった。

経営成績に関する説明

当連結会計年度は、韓国事業が好調だった一方で、中国事業の売上収益が前期比減となったことに加えて、主要通貨に対する円高の進行により為替レートのマイナス影響を受けたことから売上収益が減少した。

中国においては、第3四半期連結会計期間に大型アップデートを実施したモバイルゲーム『KartRider Rush Plus』が売上収益に寄与したが、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』の収益が減ったことで、前期比で減収となった。

『アラド戦記』については、1月の旧正月アップデートや4月の労働節アップデートがユーザーの好評だった一方で、6月のアニバーサリーアップデート及び7月の夏季アップデートがユーザーの評価を得られなかったことから、6月以降のユーザー指標が低下した。これにより当連結会計年度下半期の『アラド戦記』の売上は減少した。

韓国に関しては、主力PCオンラインゲーム『メイプルストーリー』が好調に推移したほか、『EA SPORTS FIFA ONLINE 4(以下、FIFA ONLINE 4)』『EA SPORTS FIFA ONLINE 4M(以下、FIFA ONLINE 4M)』のサービス移行の影響を受けた前連結会計年度比で大きく成長した。

また、第4四半期連結会計期間にリリースした『V4』が増収に寄与した。それにより、韓国におけるPCとモバイルの収益は前期比で増加した。

日本では、第2四半期連結会計期間にリリースした『メイプルストーリーM』の増収寄与があったが、その他のモバイルブラウザゲームや、複数モバイルタイトルの減収で、売上収益は前期比でほぼ横ばいとなった。

北米においては、『Choices:Stories You Play(以下、Choices)』の減収で、売上収益が減少した。

欧州及びその他の地域では、『AxE』『天涯明月刀』『OVERHIT』の増収寄与が『Choices』と『Dominations』等の減収を上回ったことで、前期比で増収増益となった。

費用面については、主に『FIFA ONLINE 4』『FIFA Online 4M』の売上収益の増加に比例してロイヤリティ費用が増加したことから、売上原価が前期比で増加した。販売費及び一般管理費は、主にストック・オプション費用や、広告宣伝費が減ったことで、前期比で減少した。その他の費用は、主に連結子会社であるPixelberry Studiosの株式を取得した際に認識したのれん及び無形資産について減損損失を計上した。

また、当連結会計年度における為替相場の変動の影響により、外貨建ての現金預金等について為替差益が発生したことで、金融収益は前期比で増加した。法人所得税費用については、連結子会社であるNEOPLE INC.で、繰越外国税額控除額に係る繰延税金資産を計上した結果、前期比で減少した。

関連サイト

株式会社ネクソン公式サイト
2019年12月期決算短信〔IFRS〕(連結)
2019年12月期決算説明資料

モバイルバージョンを終了