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ブシロード、モバイルゲームが業績に貢献して増収増益 営業利益22億円 2020年7月期第2四半期決算

ブシロード

『スクスタ』を筆頭にモバイルゲームの好調が収益に寄与。「バンドリ!」や新日本プロレスのイベント成功でライブIP事業も大幅増。

株式会社ブシロード(以下、ブシロード)、2020年7月期第2四半期決算(連結)を3月16日(月)に発表した。当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高174億2935万円、営業利益22億3306万円、経常利益22億6008万円、親会社株主に帰属する四半期純利益12億7830万円だった。

経営成績に関する説明

ブシロードグループは新世代のエンターテインメントを創出する「IPディベロッパー」戦略のもと、自社と他社の有力IPをバランス良く活用してビジネスを行なってきた。

ワンストップ型メディアミックスモデルをさらに堅固な体制にするため、アニメーション制作会社である株式会社キネマシトラスと株式会社サンジゲンとの資本業務提携や、株式会社劇団飛行船の子会社化、広告代理店事業への一層の注力を見据えて株式会社ブシロードムーブの設立を発表した。

セグメント毎の業績は以下。

デジタルIP事業
当第2四半期連結累計期間におけるトレーディングカードゲーム(TCG)部門は、低年齢層向けの「バディファイト」の軟調推移が続いた。

一方で、自社他社を問わず様々な有力IPを取り入れているプラットフォーム型TCG「ヴァイスシュヴァルツ」は好調に推移した。

モバイルオンラインゲーム(MOG)部門は、9月にリリースした『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS(スクスタ)』の好調が業績に寄与したことに加え、12月には『ヴァンガードZERO』を配信した。また、配信権・運営サービスがブシロードに移管された『新テニスの王子様 RisingBeat』や、『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』などの既存タイトルも順調に推移した。

マーチャンダイジング(MD)部門は、音楽部門にて開催した「バンドリ!」の音楽ライブ「Rausch und/and Craziness」における会場物販や通販などのライブ関連グッズが大きく伸長したほか、一般流通における「鬼滅の刃」のグッズ、オリジナルカプセルトイブランド「TAMA-KYU」の販売好調が、業績に貢献した。

上記の結果、売上高122億499万円、セグメント利益12億6286万円だった。

ライブIP事業
当第2四半期連結累計期間におけるライブIP事業のうち、音楽部門は音楽ライブ「Rausch und/and Craziness」において会場とライブ・ビューイングをあわせて2日間で58584人を動員し、「バンドリ!」関連史上最大規模のライブになった。

音楽ソフトでも、「バンドリ!」関連CDが、オリコン週間シングルランキング1位を獲得した「イニシャル/夢を撃ち抜く瞬間に!」を含む3タイトルで出荷枚数15万枚を突破した。

新規IPの「D4DJ」初シングルCD「Dig Delight!」も、オリコン週間シングルランキング9位を獲得するなど、好調な滑り出しだった。

スポーツ部門においては、新日本プロレスで1月に開催した初の東京ドーム2連戦興行の2日間で70071人を動員し、大成功を収めた。

11月にリリースしたスマートフォン向けアプリ『新日コレクション』の積み上げによりコンテンツ売上高も伸びた。12月に事業を譲受した女子プロレス団体「スターダム」に関しては、IPとしてさらに成長するために“目指せ!新日本プロレス超え”を掲げて、全所属選手個別のSNS開設や、レギュラーTV番組のスタートなど、プロモーションを進めた結果、超満員の会場が相次ぐなど順調な滑り出しをみせた。

上記の結果、売上高52億2435万円、セグメント利益9億5330万円だった。

関連サイト

株式会社ブシロード公式サイト
2020年7月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年7月期第2四半期決算説明資料

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